2018年 7月 19日 (木)

マクドナルド店頭から鶏肉商品消えた 入口に「お知らせ」、メニューに「品切れ」シール

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   日本マクドナルドは、「チキンマックナゲット」など中国産チキンを使った商品の販売を中止した。取引先の中国の食肉加工会社が、使用期限切れの食肉を使用していたためだ。

   国内全店で今後、鶏肉は中国製からタイ製に切り替える。だがタイ製の在庫が不足している店舗では、一時的に品切れが発生する可能性があるそうだ。首都圏の店では、早くも影響が見られる。

購入できる鶏肉商品は「マックウイング」のみ

都心の店で唯一購入できたチキン商品は「マックウイング」
都心の店で唯一購入できたチキン商品は「マックウイング」

   日本マクドナルドが中国製チキンの使用中止を発表した翌日の2014年7月26日、記者は首都圏にあるマクドナルドに足を運んだ。

   神奈川県川崎市にある店では、店頭に顧客向けの「お知らせ」が掲示されていた。中国産の鶏肉商品の使用を取りやめ、タイ製チキンの商品のみを販売しているという内容だ。店員に鶏肉メニューについて尋ねると、「チキンクリスプ」と「チキンクリスプマフィン」が販売していないと告げ、「申し訳ありません」と繰り返した。

   同市内の別の店でも、入口の自動ドアに「お知らせ」が張り付けてあった。ここでも「チキンクリスプ」が購入できない。一方で「チキンマックナゲット」は販売されていた。

   都心の店では、状況がさらに深刻だった。店内やレジに置かれているメニューを見ると、「チキンクリスプ」「チキンフィレオ」「チキンマックナゲット」などの写真の上に「完売しました」のシールが張られている。店員に購入できる鶏肉商品を聞くと、「マックウイング」のみだった。実はこれは、日本マクドナルドが発表した「品切れになることが想定」される8種類の商品に含まれていない。逆に「ナゲット」など品切れになっていたメニューは、どうやらタイ製チキンの在庫がひっ迫して影響を受けたものと考えられる。店員に「ナゲットはいつごろ販売再開するか」を聞いたが、「うーん、いつになるかは何とも言えません」と言葉を濁した。

   日本マクドナルドは、使用期限切れの食肉を出荷していた上海福喜食品(中国)から、国内で使用するチキンマックナゲットの約2割を輸入していた。既に発注は中止し、そのうえで今後中国製チキンを調達しない決定を下して影響を最小限に食い止めようとしている。

6月の既存店売上高8%減で業績不振抜け出せない

   中国製チキンの使用中止について、日本マクドナルドのサラ・カサノバ社長兼最高経営責任者(CEO)は、「お客様に提供するお食事、またブランドに対する信頼が何よりも大切」とコメントした。だが、上海福喜食品のあまりにもずさんな食肉の管理体制が広く報道されたことで、消費者の懸念は簡単にぬぐえないかもしれない。ツイッターには「チキンにとどまらないのではないか」といった疑いの声や、たとえ鶏肉の発注先を中国以外に切り替えたとしても「安心だと言い切れるのか」と不安視する書き込みもあった。

   鶏肉の調達先から中国を外した場合、安定的な量の確保が続けられるかも課題だ。日本マクドナルドにとって、チキンメニューは人気が高い。2014年1月20日に放送されたバラエティー番組「お試しか!」(テレビ朝日系)で発表された「人気メニューベスト10」では、チキンマックナゲットが2位、チキンクリスプが5位に入った。売り上げを支える商品の欠品が頻発するようでは、営業面でのダメージが避けられないだろう。

   業績不振が続く日本マクドナルドは、カサノバ社長兼CEOが就任した2014年2月以降も、なかなか上昇軌道を描けず苦戦が続く。7月7日に発表した6月の既存店売上高は、前年同期比8%減と大きく落ち込んだ。先行きが見えない同社にとって、今回直撃した中国製チキンショックはあまりにも痛い。外食産業にとって最も重要な「食の安全」を脅かす事態だけに、「泣きっ面にハチ」となってしまった。

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