2019年 11月 14日 (木)

高橋洋一の霞ヶ関ウォッチ
「景気の落ち込み」から目をそむけるな 「消費増税の影響は軽微」の欺瞞を暴く

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財政再建のカギは、増税ではなく「経済成長」

   この直感は正しいと思う。消費増税すると景気が悪くなるのは、今回に限らず海外でも経験済みだ。だから、消費増税は影響があまりでないように、景気がいいときにやるとか、他の減税とセットでやるなどの工夫をする。一方、消費増税をスキップすると国債金利が上昇するというのは、景気がよくなると金利が高くなるという意味であり、「財政の信認」が影響するという話は滅多にない。というのは、財政は経済の一部であって、経済がよくなると財政の好転も後からついてくるからだ。

   ここから先で意見が分かれる。消費増税論者は増税が財政再建のカギと思い込んでいるのに対して、筆者は増税ではなく経済成長がカギと考えている。

   この点は実は実例があり、勝負はついている。小泉政権では増税なしで経済成長で財政再建した実績がある。要するに、消費増税をスキップすると、景気がよくなり、金利も少し上がるだろうが、財政再建できるから、財政の信任が失われない、というのが正解だ。

   これで、消費増税論者が、消費増税しても景気への影響は軽微と言っていた理由もわかるだろう。それが生命線だからだ。「軽微」予測が間違っていた段階で、既に議論が終わっていなければいけないが、消費増税論者はウソをついても平気でゾンビのようだ。


++ 高橋洋一プロフィール
高橋洋一(たかはし よういち) 元内閣参事官、現「政策工房」会長
1955年生まれ。80年に大蔵省に入省、2006年からは内閣参事官も務めた。07年、いわゆる「埋蔵金」を指摘し注目された。08年に退官。10年から嘉悦大学教授。著書に「さらば財務省!」、「日本は財政危機ではない!」、「恐慌は日本の大チャンス」(いずれも講談社)など。


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