2024年 4月 25日 (木)

北朝鮮の拉致再調査、先行きに暗雲 第1報「夏の終わり~秋の初め頃」が反故に

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「調査は全体で1年程度を目標としており、現在はまだ初期段階」

   だが、安倍晋三首相は9月18日夜、「北朝鮮側は日本に何も言ってきていない状況」と明かし、菅義偉官房長官は9月19日午前の会見で、北朝鮮側から9月18日に、

「特別調査委員会は全ての日本人に関する調査を誠実に進めている。調査は全体で1年程度を目標としており、現在はまだ初期段階にある。現時点でこの段階を越えた説明を行うことはできない」

と連絡があったことを明らかにした。この伝達内容を文字通り受け取るとすれば、宋大使の「(伝達する内容が)現在でも十分にある」という言葉とは完全に矛盾することになる。

   菅氏は、

「今回、北朝鮮側から『現時点で、調査の初期的段階を超えた説明を行うことはできない』という連絡があった。したがって、調査結果について、最初の通報時期は現時点では未定であるということ」

と述べ、「夏の終わり~秋の初め頃」という合意が事実上反故にされたという認識を示し、今後の対応方針について菅氏は

「調査の現状について更に詳細な説明を早期に受ける必要があると考えており、その具体的なやり方について、今後、北京の大使館ルートを通じて調整を行っていきたい」

と述べた。

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