新発売されたスマートフォン「iPhone6」と「iPhone6Plus」に力を加えると曲がってしまう。こんな写真がアメリカ国内で次々にアップされた。ポケットに入れて持ち運ぶと危ない、といった呼びかけも出ている。中には曲がるかどうかの実験を行い両手に力を込めて曲げる映像をユーチューブにアップする人も出てきた。その動画は2014年9月24日現在で100万閲覧を超えた。本当に「iPhone6」は曲がりやすいのか。曲げる検証動画は閲覧件数100万を超えた意外にも容易く曲がったiPhone6Plus(画像はLewis氏のYouTube動画「UnboxTherapy」より)アメリカでは、ズボンのポケットに「iPhone6」を入れ、取り出したところ曲がっていたと証言する人がいる。別の人はズボン左の前ポケットの中に「iPhone6Plus」を入れ、車の運転やダンスレッスンをし、18時間後に取り出したところ曲がっていた、として写真をアップした。2014年9月23日にはユーチューブに「iPhone6PlusBendTest」という動画がアップされた。アップしたのはユーチューブに独自のチャンネルを持っているLewis氏で、「iPhone6Plus」が手で曲げられるかどうかの実験を行った。両端を持ち、真っ二つに折るような感じで力を入れたところ、縦四分の一くらいの位置にあるボリュームボタンの部分から少し曲がった。この動画は100万以上閲覧されている。コメント欄には、「iPhone6には失望してしまった。アップルは強度のテストを怠った」という書き込みや、「わざわざiPhone6を貶めることをする意味が分からない」などといったことが書き込まれている。実は、曲がるという苦情は「iPhone5」の頃からアメリカや中国などであった。本体がガラスプレートからアルミボディに変わったためズボンの後ろポケットに入れて椅子に座るなどすれば曲がってしまう、というものだ。「アルミのボディーは曲がります」と専門ライターとはいっても、「iPhone」以外の他社の機種に関しても曲がってしまったという報告があり、「iPhone」だけの現象ではないのではと見る人もいる。KDDIやdocomoといった日本のキャリアの広報に問い合わせてみたところ、これまで「iPhone5」と「iPhone6」に関しては曲がってしまったという苦情は聞いたことがないということだった。IT事情に詳しいフリーライターの福田和宏さんは、「アルミのボディーは曲がります。おそらく基盤と基盤の隙間が凹んでそうなるのでしょう。世の中には携帯を粗く扱う人もいますので、iPhone6のボディーに何か欠陥のようなものがあるかについては、これからの推移を見守るしかないと思います」と話している。
記事に戻る