2024年 3月 19日 (火)

iPhone6は敬遠、あえて「5s」を選ぶ その理由は「ゼロ円」だけではない

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   米アップルの「アイフォーン(iPhone)6」「6 Plus」が発売されてから10日余り。売れ行き好調の影で、旧機種「5s」が別の形で注目されているという。

   「在庫一掃」をねらってか、一定条件のもとで端末料金を無料にする販売店が少なくないのだ。画面サイズが大きくなった「6」「6 Plus」を敬遠して、「タダなら5sで十分」という購買層を引き付けるかもしれない。

端末代無料の「一括0円」にキャッシュバック

iPhone5s人気が再び?
iPhone5s人気が再び?

   「iPhone5s 一括0円」。

   ツイッターには、多くの携帯電話販売店がこうしたキャンペーン情報を発信している。一定額を還元する「キャッシュバック」を組み合わせ、契約すれば1台当たり2万円提供というのも珍しくない。2台契約で11万円を現金支給という、破格ともいえる誘い文句もある。端末の容量は16GBだけでなく、32GBの機種を対象に含む店も見つかった。

   ねらいは携帯電話番号ポータビリティー(MNP)、つまり通信キャリアを「乗り換える」客。「au」ブランドのKDDIとソフトバンクモバイル(SBM)の販売店の宣伝は多いが、NTTドコモは探した範囲では出てこなかった。

   「一括0円」は文字通り、端末代が無料という意味だ。各社iPhoneの販売では、「実質0円」とうたっている。新規で最少容量の16GBモデルを2年契約で購入し、端末代を24回に分割して支払う場合、1か月当たりの金額と同額を割り引くのだ。ところが、「一括0円」であれば分割払いが発生せず、月々の割引だけが適用される、当然支払額は「実質0円」のときより少ない。キャンペーンの条件にオプションサービスの加入を義務づける店はあるが、例えばSBMなら「5s」16GBの端末代は6万円ほどなので、無料のメリットは大きい。

   だが、全販売店が提供しているわけはない。都内の「auショップ」で尋ねると、店員は「当店ではそのような契約はございません」と告げた。SBMの店舗でも、MNPでiPhone5sを契約しても「一括0円」にはならないとの説明だった。一方で、店舗名まではっきりと出して「一括0円、キャッシュバックも」と堂々アピールしている店があるのも事実だ。

   販売店による対応の違いは、モバイル通信事情に詳しい青森公立大学経営経済学部准教授の木暮祐一氏も指摘する。「関係者から聞いた」と前置きしてこんな話をした。特定の代理店系列の場合は店舗数や販売台数が多いので、iPhoneの在庫を多く抱えている。一方通信キャリアは、アップルからiPhoneの販売に厳しいノルマを課せられている。新型iPhoneが発売されて旧機種が残っていると、代理店はノルマ達成のため、場合によっては赤字覚悟で大サービスに打って出るのではないかというのだ。

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