2024年 4月 29日 (月)

MSオフィス「アップグレード」無料化 進む「クラウド化」でネット負荷増大が心配?

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3年後にクラウドが世界のデータセンタートラフィックの3分の2

   ネットワーク機器大手のシスコシステムズ日本法人がまとめた、世界のデータセンターとクラウドベースのIPトラフィックの成長予測によると、2017年でのクラウドベースのトラフィックは、2012年から4.5倍に増加し、世界のデータセンタートラフィック全体の3分の2以上を占める見込みだという。データセンターの処理能力の向上は進んでいるものの、データ量の急増にあたっては各サーバーがより多くの処理に対応しなければならないと指摘する。負荷が大幅に高まるのは明白だ。

   総務省が2014年3月14日に発表した国内のネットのトラフィック総量を見ると、ブロードバンド契約者による総ダウンロードトラフィック(推定)は2013年末時点で前年同月比の35.6%増となった。契約者数自体はここ数年頭打ちになっているが、トラフィック量は1年で急増。特に移動通信によるものが顕著に伸びている。クラウドベースによるトラフィックがどれほど増えたかは読み取れないが、全体的にネットワークの負荷が増大しているのは間違いない。

   クラウドサービスの普及は、コストの低減や、場所や機器を選ばず利用できる便利さなど多くの利点がある。ただしそれは、ネットワークの安定が保証されてこそ実現するものだ。おりしも国内では「ヤフーメール」で接続障害が数日間続き、利用者を悩ませる事態となった。クラウド化が進めば進むほどネットワークへの負荷は高まるが、同時に「不測の事態」が起きないための対策もますます重要となる。

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