2024年 4月 27日 (土)

韓国は反日団体の「暴力行為」、なぜ取り締まらない 外務次官の車立ち往生、そして産経前ソウル支局長の車にも

車両を包囲しても「容疑なし」

   一方、こうした騒ぎにも、韓国メディアは外務事務次官級の協議があったことを淡々と伝えるにとどまっている。

   2014年12月30日付の聯合ニュースは「韓日次官協議『来年が両国関係の転換点となるよう努力』」の見出しで、趙太庸第1次官と斎木昭隆事務次官の協議では、「両国が歩んできた過去50年の歴史を回顧し、これからの韓日関係をどのように築いていくかについて意見交換が行われた」と報じ、慰安婦問題については「解決に関する新たな論議は行われなかった」と伝えている。

   反日的な市民団体が斎木事務次官を乗せた車両の進路を妨害したことは、記述が見られない。

   とはいえ、こうした騒動はつい最近もあった。韓国の朴槿恵大統領の名誉を傷つける記事を書いたとして在宅起訴された産経新聞前ソウル支局長の初公判後に、韓国の右翼団体のメンバーが前支局長の車両を取り囲み、叫び声をあげて謝罪を要求。卵を投げつけたり、ボンネットに寝転んだり。とくに制止するようすもなく、約10分間にわたってやりたい放題だった。

   その後、前ソウル支局長がこの右翼団体のメンバーを監禁、脅迫などで告訴したが、聯合ニュース(12月24日付)によると、韓国警察は車両を包囲したメンバーを「容疑なし」との意見を付けて送検したという。

   警察関係者が、「周辺に警察や取材陣らが多数いたため、いつでも助けを求められる状況だった」と説明した、としている。

インターネットには、
「卵を投げつけたり、車両のボンネットに寝転んだり、進路を阻止して運転の邪魔をする行為が罪にならないようでは、無法行為がまん延する」

との声は少なくない。

   そればかりか、今回の騒動も、

「有罪にならないとわかってやってんだ。卑劣な奴らだな」

と、産経前ソウル支局長の騒動が罪に問われなかったことで増長したのではないか、との見方もある。

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