かわいいキャラクターがあふれ、パレードやアトラクションが日常を忘れさせてくれるディズニーリゾート。誰もがあこがれる夢の国、と思われがちだが、実は「ちょっと苦手」という若い男性が少なくない。「お金がかかる」「人が多い」「疲れる」といった理由があるようだ。女性側もこうした男性の気持ちを把握していて、ネットにはランドやシーで「失敗しないデート方法」を指南するサイトもある。金はかかる、人が多い、待ちくたびれる入場チケットに交通費や飲食代、年間3000万人以上が集まる人の多さ、人気アトラクションのために1時間以上待ったり、広いパーク内を歩き回ったり...。こうした理由でディズニーリゾートを敬遠する若い男性は意外と少なくない。2015年4月1日からの料金改定では、1デーパスポートが500円値上がりして6900円になった。運営するオリエンタルランドが公表しているデータでも、来場者の男女比は男性3割、女性7割でこの数年はほぼ横ばい。やはり女性客が中心だ。ネットではこうした男性側の気持ちを踏まえ、カップル向けに「ディズニーデート」を指南するサイトがある。「カップル必見!ディズニーランドデートでケンカしないで楽しめるコツ」「初めてのディズニーデートで失敗しないための鉄則」といったタイトルだ。なぜケンカや失敗を心配するのか。こうしたサイトでは、待ち時間が長くて会話がなくなる、歩き回った疲れでイライラする、といった理由が挙げられている。ディズニーが大好きな女性同士なら、待ち時間や歩くことも苦にならないかもしれないが、男性にとっては必ずしもそうではないようだ。コツとしては、事前に待ち時間が少なくなるチケット「ファストパス」を買うこと、レストランで酒が楽しめるシーに行くことなどが提案されている。「ディズニー男子」の盛り上がり方しかし、最近では逆に、男性だけで気楽にランドやシーに行くグループも増えている。ツイッターを見ると「男5人でディズニーなう」「男だけだからこそ楽しかったディズニー!」「男だけでのディズニー最高だった」といった投稿がたくさんある。15年5月には情報番組「ZIP!」(日本テレビ系)でも「ディズニー男子」として取り上げられたほどだ。年間パスポートを買って週に1度のペースで通っていたという東京都内に住む20代の男子学生は「キャラクターやアトラクションだけじゃなく、ご飯を食べたり、ぼーっとしたりするだけでも非日常的な雰囲気が味わえる空間。そう考えれば入場料金も高くない。男同士で歩き回って疲れることも、ここでしかできない特別な体験だと思って」とJ-CASTニュースに語った。ディズニーも草食系男子の生息域になってきたのかも知れない。
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