2019年 5月 22日 (水)

ケリー米長官に「原爆投下への謝罪」求めるべき? 日本政府の「求めず」方針に改めて賛否

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   広島市で行われていた主要7か国(G7)外相会合は2016年4月11日、核廃絶への決意を示した「広島宣言」を採択して閉幕した。特筆すべきは米国のジョン・ケリー国務長官らG7外相が平和記念公園の原爆死没者慰霊碑に献花し、原爆資料館を訪問したことだ。

   ケリー氏は展示の内容を「衝撃的」だと表現したが、同時に「個人的」という言葉も繰り返した。原爆投下が第2次世界大戦終結を結果的に早めたという議論が根強い米世論を刺激しないための配慮だ。国務省の高官が行った説明会では、記者から「なぜ謝罪しないのか」といった声も出たが、「謝罪を求めようという動きがない」と一蹴。日米の感情レベルでの温度差が改めて浮き彫りになった。

  • ケリー国務長官(右から4番目)は現職の国務長官として初めて広島を訪問した(米国務省撮影)
    ケリー国務長官(右から4番目)は現職の国務長官として初めて広島を訪問した(米国務省撮影)

「撮られる」ことを警戒し、原爆資料館見学の様子は非公開

   ケリー氏は原爆資料館訪問後に広島市内で開いた会見で、

「美しい広島市を国務長官として初めて訪れ、深く心が動かされ、光栄に思っていることを個人レベルで表明したい」

と述べ、原爆資料館の展示を

「衝撃的」「胸をえぐられるよう」「個人的には決して忘れないであろう展示」

と表現した。

   ただ、今回の訪問はオバマ大統領の広島訪問に向けた「地ならし」だと考える向きもあり、ケリー氏の行動が謝罪に結びついていると受け止められれば、米世論が硬化してオバマ大統領の被爆地訪問も遠のいてしまう。

   こういった点に配慮したのか、ケリー氏は

「しかし、ここに来た理由は過去に固執するためではない。博物館を見学して得られた経験から、過去の教訓を未来や現在に生かすことがいかに重要かを示すためだ。」

とも発言。ケリー氏が展示内容に衝撃を受ける様子を「撮られる」ことへの警戒感からか、ゲストブックに署名する写真が公開された以外は、見学の様子は公開されなかった。

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