赤ちゃんのハイハイの速度でアザラシを襲う
ニシオンデンザメは、巨体にもかかわらず驚くほどのろいことでも有名だ。体にスピード測定器をつけて調べると、泳ぐ速さは時速約1キロ。赤ちゃんのハイハイくらいの速度だ。そのくせ、胃の中からアザラシが出てくるので、どうやって素早いアザラシを捕食するのか謎だ。アザラシが水面で寝ている時を襲うのか、アザラシの方で漂っているニシオンデンザメを流木と勘違いして近づいてくるのか、諸説ある。
ニールセン博士は「北極海の冷たい水の影響で新陳代謝がゆっくりのうえ、動きがスローなので、無駄なエネルギーを使わないのが長生きの理由ではないか」とコメントしている。