ブリーフ一枚の裸の写真を自撮りしツイッターに写真をアップすることで知られる「ブリーフ判事」こと裁判官の岡口基一さん(50)。そんな岡口さんが最近気になるのは「もっこり竹の子観光」という東京都内のバス会社だ。「もっこり」という名前を付けて営業上の効果はあるのか、というのだ。
この会社名は「珍名」として度々話題になっているが、岡口さんのツイッターでのつぶやきによってまたネットで話題になっている。J-CASTニュースはそんな岡口さんの疑問を解消するため改めて取材してみた。
「もっこり」の名前の由来を社長に聞くと
岡口さんは16年5月6日にツイッターで、「2015年最も『もっこり』した男性セレブ10人」という紹介サイトのリンクを張り、
「俺も、ゆくゆくは,こういうところに載せてもらえるような立派な『もっこり』になりたいね」
とつぶやくなど、「もっこり」への興味を公にしていた。
その関心は次のステージに移ったようで、16年9月15日に、「もっこり竹の子観光」の公式ホームページへのリンクを張って、
「バス会社が、会社名に『もっこり』と付けて、効果があったのか、とても知りたい」
と関心を示したのだ。このツイートに対しては、
「何度か利用しましたが、なかなか快適でしたよ。社名自体は業務とは一切関係なさげでしたが、集合場所やPA等で車両が見つけやすいという特性があります。 車体に書いてある社名が目立つので(笑)」
というリプライが付いた。
この会社は2000年設立で、東京都葛飾区に本社がある。小型と大型の観光バスの貸切運行業務を行っていて、「珍名の会社」として度々メディアで紹介されてきた。そこでJ-CASTニュースは16年9月16日に改めて同社の三瓶久一社長に社名の由来などを取材した。単刀直入に「もっこり」は男性股間のことなのか、と質問すると、
「元気いっぱい、元気ハツラツという意味だと捉えてください」
という回答が返ってきた。
「おかげさまでガンガン儲かっております」
しかし、命名当時は不安もあったという。名称を卑猥だと思う人もいるかもしれない、と思ったからだ。法務省の登記申請所に相談したところ、若い担当者から「良い名前だ!」とのお墨付きをもらったため登録を決めた。
実は「もっこり竹の子」の名前自体に深い意味はなく、まずお客に覚えてもらえて使ってもらえる日本らしいものを考え、向日葵、ドングリ、タンポポといった候補の中で「竹の子」に決めた。しかし、これだけではインパクトが足りない。当時は「笑っていいとも!」など強調する文言を付けるのが流行だったため、「竹の子」の前に「もっこり」を付けた。
「良い意味でも、悪い意味でも、話題になるのではないか、と思いました。するとラジオ番組から取材が入り、その思惑は『成功した』という感じでした」
と三瓶社長は語った。そんなこんなでこの名前は親しまれ、事業の方も、
「おかげさまでガンガン儲かっております」
ということだった。
ただし、数年前に皇居で行われた叙勲授与式の送迎でバスを走らせたとき、宮内庁の担当者から、
「もっこりとは如何なものか。明日から来ないで、と断られ落ち込んだこともありましたが、それは一時だけで、今も『もっこり』の名前の付いたバスが叙勲授与式の送迎に活躍しています」
幼稚園児の送迎も行っていて、先生からは「もっこりさん」と呼ばれているという。
また、同社のバスガイドさんもガイドの際には「もっこり」の部分を強調して話すのだそうだ。
「なにか楽しそうで、もう言いたくてたまらない、そんな風に見えますね」
と三瓶社長は話していた。