2024年 5月 1日 (水)

小池・バッハ会談、水面下の攻防 「ボート会場は韓国で」報道も

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小池都知事は、あくまで移転案も含めて検討

   続いて、IOCのバッハ会長は、競技団体が「海の森水上競技場」を支持していることを念頭に置いてか、「すべての運営はアスリートが中心にあるべきだ」として、次のように語った。

「東京のプレゼンは素晴らしく、招致時のルールを変えないことが利益になる。言ったことを必ず実行してくれると信じている。大原則を守ることで、コストを見直しながら五輪を実行可能なものにすることができる」

   バッハ会長は、そのうえで都、大会組織委員会、IOC、政府の4者による作業部会を作るべきだと提案した。小池知事は、これに同意し、「来月にでも作業部会を開けないか私からも提案したい」と述べ、バッハ会長は、「今月からでもいい」と応じた。

   ボート会場を巡っては、10月18日になって、海の森の整備費は500億円から圧縮して300億円ほどにできると都が試算していると各紙に報じられた。宮城の長沼ボート場とほぼ同じ額だ。このことを念頭に置いているのかは分からないが、バッハ会長は、小池知事との会談で、「報道からしか情報はないが、大幅な経費削減ができると思う」と指摘していた。

   小池知事は、会談後の囲み取材で、バッハ会長が招致時のルールを変えるべきでないと言っていた点を聞かれ、「いえ、都として会場をチェックして結論を出したい」と移転案も含めて検討したい考えを強調した。宮城の長沼ボート場は、県側から150~200億円で整備できるとの見通しも示されており、小池知事は今後、関係者の意向を汲みながら難しい舵取りを迫られそうだ。

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