日産、サニー以来30年ぶり ノートで「月間首位」の勝因
2016.12.13 07:30
0
VS「パラレル方式」
なぜホンダが高速域でエンジンを駆動力に活用するかといえば、高速域ではモーターよりもエンジンの方が燃費効率がよいからだという。日産関係者によると、市街地走行では燃費効率のよいノートe-POWERも、高速域では燃費が相対的に不利になるという。
自動車メーカー関係者は、「HVはエンジンとモーターの両方を活用するパラレル方式の方が、技術的にマッチングが難しい。エンジンを発電だけに使うシリーズ方式の方が技術的にもコスト的にも楽だ」と指摘する。
日産にとって、サニーの後継者であるノートがトヨタやホンダを抑え、30年ぶりに首位を奪還した意義は大きいに違いない。日産の国内販売を担当する星野朝子・専務執行役員は「多くのお客さまに『技術の日産』を高く評価して頂けた証だと自負している」とコメントしている。果たしてノートe-POWERの登場で、シリーズ方式がトヨタやホンダのパラレル方式を凌駕し、HVカーの主流となるのか。今後の市場の評価が注目される。