2017年4月19日にAKB48を卒業した小嶋陽菜さん(29)は、卒業公演後の記者会見で、「怒濤の12年」などと自らのAKB生活を振り返った。実は、約20分間にわたって行われた会見で、最も報道陣から笑いが起こったのが「東スポいじり」のくだりだった。東京スポーツの記者の「珍質問」に、小嶋さんが冷ややかながらも当意即妙な反応をするというのが、小嶋さんの会見の「恒例行事」。「ラストバトル」になりそうな今回の会見でも、「小嶋さんにとって東スポとは?」「何だろう、暇つぶしに...」といった珍問答の応酬が展開された。東スポとの関係は「終わったでしょ?終わったじゃん!」小嶋さんと東スポとの「関係」は周知の事実。4月19日夜の会見でも、東スポ以外の記者が、わざわざ「今後と言えば、東スポさんとの関係は?」と質問するほどで、小嶋さんは「終わったでしょ?終わったじゃん!」と冷たく反応した。それでも東スポ記者が「もう1度確認なんですけど、本当に卒業するんですか?」と念を押すと、小嶋さんは「するよ!言ったじゃん、この間。こじまつり(編注:17年2月の卒業コンサート)の時、終わりましたよ、関係は」と語気を強めた。さらに東スポ記者は、卒業公演で読み上げられたプロデューサーの秋元康氏の手紙の内容をまねて「1回言いたくて...『陽菜、もう少しAKBにいたら?』」と「卒業撤回」を要請したが、小嶋さんは「いや、全然秋元さんと違うから。いい加減にして!(東スポが秋元氏を)いじんの、まだ早い!手紙、また読まなきゃ。東スポの手紙になっちゃう」と一蹴、報道陣からは大きな笑いが起きた。小嶋さんの卒業後も「小じゃれたファッションのイベントにでも呼んでください」という東スポ記者のお願いにも、「来ないでください!」と「塩対応」だった。小嶋さんにとって東スポとは...終盤、司会者が「ラストの質問をどなたか...」と質問を促すと、「じゃあ...」と質問しようとしたのが東スポ記者だった。小嶋さんが「ラスト向きじゃないから!ラストじゃない」と制する中で記者は「小嶋さんにとって東スポって何でしょうか?」と投げかけると、小嶋さんは「なんでみんなの最後(の質問)なのに、そんな自己中な!」とあきれた様子だったが、最後は「東スポですか?何だろう、なんかネットをケータイで見て暇つぶしに...。ありがとうございます」と答えていた。小嶋さんの絶妙な切り返しに、現場の記者は「頭の回転が速い」と感心しきりだった。4月20日(21日付)の東スポ紙面では、この様子を「本紙とのラストバトルで『非情』な締め」の大きな見出しで報じた。
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