2024年 5月 4日 (土)

「HIV感染は不治の病」今や昔の話 寿命は非感染者とほぼ同じに

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早期治療で余命は健常者と同等に

   最も死亡率が低くなっていた「2008年~2010年」グループの平均余命を推計したところ2008年に20歳だったと仮定した場合、欧州在住者では男性が67.6歳、女性が67.9歳、北米在住者では男性65.9歳、女性63.2歳となった。この年齢ではどちらもフランス(男性79歳、女性85歳)や米国(男性78歳、女性82歳)の平均寿命より低い数値で、余命が改善されているようには見えないが、治療3年目だけの死亡率を元に算出し直すと平均余命は10年以上延長されるという。さらに、感染初期のウイルス増殖が低値の状態でARTを開始した20歳の患者の場合、平均余命は78歳以上と欧米で一般的な寿命に達している。早期発見早期治療の成果とみられる。

   大幅な改善の理由について、研究者らは早期発見早期治療が浸透しつつあるというほかに、抗レトロウイルス治療薬の効果が高まったが副作用はなくなった、正しく服薬することで症状が抑えられるという理解が深まった、といった理由を推測している。

   BBCの取材に対し、英国医師会は「HIV感染者の余命が相当伸びたのは、素晴らしい医療の成果」とし、研究結果がHIVの悪いイメージを払拭するのに期待するとコメントした。

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