農業は健康長寿で「ピンピンコロリ!」 高齢者の望ましい生き方の理由

秘密は引退時期が遅く、70代まで元気に働くこと

   その結果、次のことがわかった。

(1)自営農業者の男女で際立つのは寿命の長さだった。男性:平均死亡年齢は81.5歳(それ以外は73.3歳。プラス8.2歳)。女性:平均死亡年齢は84.1歳(それ以外は82.5歳。プラス1.6歳)。
(2)仕事の従事期間も自営農業者が男女とも非常に長い。男性:平均50.8年(それ以外は37.5年。プラス13.3年)。女性:平均49.1年(それ以外は28.0年。プラス21.1年)。
(3)自営農業者の引退年齢は男女とも高い。男性:平均74.2歳(それ以外は64.3歳。プラス9.9歳)。女性:平均72.8歳(それ以外は60.8歳。プラス12.0歳)。
(4)自営農業者が引退後死亡するまでの期間(余命)は男女とも短い。男性:平均7.4年(それ以外は9.6年。マイナス2.2年)。女性:平均11.0年(それ以外は19.3年。マイナス8.3年)。
(5)引退するまで元気に仕事に従事する期間を「健康寿命」とするなら、農業者は健康寿命が長い。また、死亡年齢と健康寿命の差である「余命」が短く、いわゆる「ピンピンコロリ」なので、医療費のデータも約3割低かった。

   今回の結果について、研究チームの堀口健治名誉教授は発表資料の中でこうコメントしている。

「農業者は男女とも70代前半まで健康に農業に従事している人が多く、引退から亡くなるまでの期間が短いのが特徴。死亡原因に老衰が多いこともわかりました。高齢者の望ましい生き方をしています。急速に増加する後期高齢者の医療費を削減するためにも、農業者の生活スタイルのどの部分が健康維持につながっているのか、もっと研究する必要があると思います」
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