2024年 4月 23日 (火)

都民ファ新代表、会見で余裕の笑み 党内異論も...「瑕疵はない」「何十年と続いている政党と違う」

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   地域政党「都民ファーストの会」の新代表に就任した荒木千陽(ちはる)都議(35)が2017年9月13日、記者会見を開いた。

   荒木氏は、特別顧問、幹事長、政務調査会長の3人からなる「代表選考委員会」で選出された。所属の都議全員が参加する議員総会も開かれたが、「事後報告」の形となった。それでも荒木氏らは「規約に則っている」と話した。

  • 都民ファーストの会新代表の荒木千陽氏
    都民ファーストの会新代表の荒木千陽氏
  • 増子博樹幹事長(右)と山内晃政調会長
    増子博樹幹事長(右)と山内晃政調会長
  • 都民ファーストの会新代表の荒木千陽氏
  • 増子博樹幹事長(右)と山内晃政調会長

「手続きに異議は出たが、拍手で迎えられた。瑕疵はない」

   荒木氏の新代表就任は11日に公表。前代表の野田数(かずさ)氏が10日に突然辞任し、その翌日の電撃就任となった。都民ファ所属で、都知事選から「小池応援団」として振る舞ってきた音喜多駿氏も12日未明、ブログで「青天の霹靂」と驚きを隠さなかった。党内でも選考過程が不明瞭という印象だったようだ。

   だが、荒木氏は会見で「規約に則って選任された」と強調した。

   会見には増子博樹幹事長(元民進)と山内晃政調会長(元自民)も同席した。増子氏によると、「代表選考委員会」は幹事長、特別顧問(小池百合子氏)、政調会長からなる。この3人で11日に荒木氏を選出し、荒木氏本人の意向を確認。役員会で承認を受け、代表に就任した。会見直前に開かれた議員総会は事後報告となった。

   音喜多氏は違和感を覚えたようで、「議員総会にて代表選出のプロセスには異議があることを強く主張し、新代表の現時点での就任には反対を表明しました」と13日にツイッターで報告している。

   内部からも異論が出た新代表就任。会見では、所属議員が「置いてけぼり」になっていないか、という趣旨の質問がいくつか出た。

   「代表決定には他党では選挙などを行うが、民主的な手続きに則って選出したと考えているか」との質問に、荒木氏は「規約に則って選出された。手続きに異議は出たが、(総会では)拍手で迎えられた。瑕疵(かし)はない」とやはり問題のないことを強調した。

「我々は総会での発言を禁止していない。縛りは一切ない」

   ある記者は、議員総会後に都民ファ議員数人に取材したが「ノーコメント」が多く、なぜノーコメントかも「答えられない」と言われたという。だが荒木氏は苦笑いし、「それは個人の自由。我々は総会での発言を禁止していない。縛りは一切ない」と落ち着いていた。

   都民ファは発足9か月弱で早くも3度目の代表交代。そのため「党として『忙しい』という印象を受けるがどうか」との質問もあった。荒木氏、増子氏、山内氏は顔を見合わせ、「忙しい?」と口ぐちに発した。それから荒木氏が「今まで何十年と続いている政党と違うとは思う」と笑みを浮かべた。

   都民ファ議員は、マスコミのアンケートに9割以上が「無回答」としたり、「取材は党本部を通してから」との対応をとったりしてきた。執行部による「取材規制」を受けているのではないかとの疑念も一部で持たれている。

   こうした経緯を念頭に、会見では「新体制では個々の議員が取材に応じるようになるか」との問いがあった。荒木氏は「私を含め、新人もベテラン議員も、これまでテレビや新聞などに出ている。『取材規制』と言われるが取材には応じている」と自信をもって答えていた。

   荒木氏は7月の都議選で初当選し、都民ファでは総務会長をつとめていた。小池氏の元秘書で、「『物言える』秘書だった。それはこれからも変わらない。期待していただきたい」と述べていた。

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