カルシウムやビタミンDのサプリ、骨折予防に効果なし? 米委員会、ガイドライン草案で有効性否定
2017.10.30 11:30
筋トレで筋力とバランス強化を
今回の勧告草案に対し、パブリックコメントでは「米国医学研究所(NAM)や世界保健機関(WHO)はカルシウムやビタミンDの摂取を推奨している」との意見も寄せられている。
しかし、USPSTFは「両組織は特定の栄養不足を防ぎ、健康に過ごすための意味でカルシウムとビタミンD推奨しているもので、骨折予防のためには推奨していない」とコメント。「グレードB」と認められた有益な手段として「運動」を挙げ、次のように指摘している。
「定期的な運動は筋力や骨の強化、身体バランスの改善につながり、転倒や転倒に伴う骨折を防ぐのに効果的な手段となる可能性がある。65歳以上の健康な成人が臨床医と協力し、自分の身体機能の状態を正確に把握することが望ましい」
ちなみに、激しい有酸素運動などをする必要はなく、筋力トレーニングや体幹トレーニングなど、筋力や身体バランス強化につながる運動が推奨されるようだ。