2024年 4月 30日 (火)

韓国パシュートの内紛 昨年秋に始まっていた「置き去り選手」絡みの確執とは

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   平昌五輪スピードスケート女子パシュート韓国代表チームで起きた「内紛」は、その後の7・8位決定戦まで尾を引いた。

   騒ぎの発端はその前の試合、チームのノ・ソンヨンが隊列から大幅に遅れ、これを同チームのキム・ボルムとパク・チウが責めるような発言をしたこと。だが、チーム内の確執は五輪前から表面化していた。

  • 女子パシュートの韓国代表、キム・ボルム(画像は韓国スケート連盟の公式サイトから)
    女子パシュートの韓国代表、キム・ボルム(画像は韓国スケート連盟の公式サイトから)
  • 女子パシュートの韓国代表、キム・ボルム(画像は韓国スケート連盟の公式サイトから)

「淡々と終えたという印象を持ちます」

   韓国は2018年2月21日に行われた7・8位決定戦のポーランド戦に臨んだが、様子がおかしかった。400メートルリンク6周で争う女子パシュートで、2周を終えて3秒超、3周では4秒66もの遅れをとった。テレビ解説の青柳徹氏(88年カルガリー五輪から4大会連続五輪出場)は、4周を終えた時点で「韓国チームは追い上げたいですけど、そのような様子は見られないですね。これはどういうことでしょうか」と疑問を口にした。

   結局、ポーランドに4秒19遅れでゴール、タイムは3分7秒30。1つ前の準々決勝・オランダ戦より3秒54も落とした。青柳氏は「選手たちを見ても、力を出し切ったという表情ではないですね」と述べている。

   インターネット掲示板でも、

「韓国やる気ねえ」
「無気力で叩かれそう」
「なんだこのギスギスした空気は」
「韓国のいじめっ子2人が遅い奴に合わせるとこんなに遅くなるんですよって言いたいんじゃね?」

と「無気力」の指摘が相次いでいた。

   韓国女子パシュートは「内紛」状態。19日の準々決勝・オランダ戦でノ・ソンヨンが置き去りにされて敗北すると、チームのキム・ボルムとパク・チウがソンヨンを「順調だったのに最後で差が開いて残念な結果になりました」と恨み節。3人目がゴールしたタイムで争われるパシュートは隊列を組んで滑走し、チームプレーが問われるにもかかわらず、個人攻撃したとして炎上状態となった。韓国大統領府ウェブサイトには、ボルムとチウの代表資格剥奪を求める請願が寄せられ、50万人の賛同が集まった。

   すると20日にボルムとチウが緊急会見を開き、「後ろの選手を気遣いませんでした。自分の過ちが大きかったと思います」などと謝罪。ところが、この会見が新たな火種を生んだ。

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