落語家の桂歌丸さんが81歳で亡くなり、日本テレビ系「笑点」のファンらから、同じ大喜利メンバーの六代目三遊亭円楽さん(68)との掛け合いを懐かしむ声が上がっている。「山田くん、円楽さんを除いて、皆さんに(座布団を)差し上げて下さい」「やるか、ジジイ!」と叫び、座布団を押収される歌丸さんがある日の「笑点」でこう円楽さんにダメ出しすると、円楽さんは、すかさず罵倒ネタを繰り出した。「人間正直になれっつったからやったんじゃん。そんなのあるかい、ジジイ!」歌丸さんが2006年から5代目の司会に就任してからも、円楽さんとのこんな毒舌合戦が度々繰り広げられた。円楽さんは、歌丸さんの薄い頭髪などをいじり、「お墓」「葬儀」などもネタにするほどだった。時には、円楽さんが「やるか、ジジイ!」と叫び、歌丸さんが追いかけるそぶりを見せることもあった。円楽さんがいじるその度に、歌丸さんは、「山田くん、円楽さんの(座布団)全部持ってって」とつぶやき、客席に笑いが起きていた。これらのやり取りからは、犬猿の仲に見えなくもない。しかし、お互いにネタであることは意識していたようで、普段は親しかったと伝えられている。歌丸さんが亡くなったことで、ツイッター上などでは、この毒舌合戦がもう見られないことを悲しむ声が出ている。「もう二度と見れないと思うと胸に来る」「また円楽の歌丸師匠いじり見たかった...」などと書き込まれており、歌丸さんを失った円楽さんについて、「一番辛いのは彼かもしれませんな...もう皮肉る相手もいない」との声も漏れていた。
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