2018年 11月 15日 (木)

東宝株価が年初来安値、アニメ以外が不振

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   東宝の株価が冴えない。2018年7月13日に発表された3~5月期連結決算が投資家の失望を招き、3連休明けの17日に急落して年初来安値を更新、さらに翌週明け23日には売り込まれた。

   主力の映画事業でアニメは健闘したが、実写作品が不振で業績が悪化した。7月20日に細田守監督の大型アニメ作品「未来のミライ」が公開され、夏休みの集客が期待されるところだが、株価は反転のきっかけをつかめずにいる。

  • 実写作品の興行成績がいまひとつで東宝の株価は落ち込んでいる
    実写作品の興行成績がいまひとつで東宝の株価は落ち込んでいる

「いぬやしき」など伸び悩む

   17日の株価は一時、前週末終値比5.8%(200円)安の3220円をつけ、約4か月半ぶりの年初来安値更新となった。当日高値が前営業日安値を45円も下回る「窓をあける」急落。もともと下落傾向にあった株価の底が見えにくくなってきた。

   それでは決算の内容を確認しておこう。売上高にあたる営業収入は前年同期比6.7%減の662億円、営業利益は26.9%減の127億円、純利益は33.5%減の80億円だった。映画事業で前年同期の業績に貢献した「シン・ゴジラ」のDVD販売の反動減がもともとあるほか、不動産事業で東京・日比谷の自社ビル改装費用がかかるため、減益自体は予想されていた。しかし、アナリスト予想の平均は153億円(12%減)で、実際の減益幅が市場予想より大きかったことが失望売りを呼んだ。

   市場予想と実際との乖離は、邦画実写作品がヒットしないことが影響した。アニメは「名探偵コナン ゼロの執行人」が興行収入84億円超、「映画ドラえもん のび太の宝島」が興行収入53億円超と定番作品が好調だったが、木梨憲武主演の「いぬやしき」など、それなりの話題性があった実写作品が伸び悩んだ。また、洋画では「グレイテスト・ショーマン」「リメンバー・ミー」など、そこそこのヒット作はあったが、興行収入124億円超の「美女と野獣」のようなメガヒットには恵まれなかった。

   ただ、東宝は今回の第1四半期決算発表にあたって、売上高が前期比5.6%減、営業利益20.1%減、純利益21.6%減とする2019年2月期通期の業績予想は据え置いた。猛暑の夏休み、「ジュラシック・ワールド/炎の王国」「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」のようなライバルはいるものの、「未来のミライ」も親子連れを集めそうで、その辺りを固めに見ているとも受け取れる。野村証券は第1四半期決算について、「営業減益でも特段のネガティブはなく、夏の興業収入を注視」とコメントした。

   とはいえ、東宝の株価は低迷を脱せず、23日も一時、3205円をつけ、年初来安値を更新した。株式市場はまさに「夏の興業収入を注視」する局面に入っている。

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