2018年 12月 13日 (木)
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西武・菊池雄星、優勝でメジャー行き確実 大化けの可能性の根拠

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   10年ぶりのパ・リーグ優勝を決めた西武の菊池雄星投手が、今オフにポスティングシステムを利用して、米大リーグに移籍することが確実になった。2018年10月1日付の各スポーツ紙(サンケイスポーツ、スポーツ報知など)が報じている。

   報道によれば、すでに球団から今季終了後のメジャー移籍を確約されており、菊池自身が掲げたメジャー挑戦の条件である「2ケタ勝利」と「優勝」をクリアしたことで、両者円満のメジャー行きとなるようだ。

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強いメジャー志向 伴侶も英語が堪能で準備は万端

   菊池のメジャー志向は強い。岩手・花巻東高3年時の2009年のドラフト会議前には、日本のセ・パ12球団に加え、ドジャースなどメジャー8球団の関係者と面談した。本人は高校卒業後のメジャーを強く希望していたが、最終的には「日本で結果を残してからでも遅くはない」との周囲の説得に応じた形で断念した経緯がある。

   2016年にはフリーアナウンサーの深津瑠美さんと結婚。当時、深津さんは、メジャーリーグの情報番組でキャスターを務めていた縁で2人は結ばれた。また、深津さんは英語が堪能で、私生活において米国暮らしに何ら支障はなさそうだ。

   158キロの国内最速左腕を、メジャー関係者はどのように評価しているか。2018年8月15日付けのMLB公式サイトでは、菊池の今オフのポスティングシステムによる移籍の可能性に触れ、「先発ローテンションの2番手になれる」と高い評価を与えている。

   米国メディアでは、菊池獲得に複数の球団が動いていると報道されており、実際、今季の菊池の登板日はヤンキース、ジャイアンツなどのスカウトが熱視線を送り、多い日で10球団以上のスカウトが球場に足を運ぶなど、10球団を超える争奪戦になる可能性もある。

西武時代の師匠・石井一久さんの実績にみるメジャーの厳しさ

   すでに複数の代理人と面談しているとの報道もあるように、メジャー移籍へ着々と準備を進めている菊池。米国での注目は大きいが、果たして日本最速左腕はメジャーで通用するのだろうか。

   これまで日本からメジャーに移籍した左投手は8人。メジャーのパイオニアとして知られる村上雅則さん(南海→ジャイアンツ)をはじめとし、柏田貴史さん(巨人→メッツ)、石井一久さん(ヤクルト→ドジャース→メッツ)、岡島秀樹さん(日本ハム→レッドソックス→ソフトバンク→アスレチックス)、井川慶さん(阪神→ヤンキース)、高橋建さん(広島→ブルージェイズ→メッツ)、高橋尚成さん(巨人→メッツ→エンゼルス→パイレーツ→カブス→ロッキーズ)、和田毅さん(ソフトバンク→オリオールズ→カブス)がメジャーのマウンドに上がった。

   この中で先発投手として最も実績を残したのが、西武時代、菊池の師匠だった石井さんだろう。メジャーでの実働期間4年(2002~2005年)で、105試合のマウンドに上がり通算39勝34敗、防御率4.44の実績を残している。

   150キロを超える速球とスライダーを武器にした投球は、菊池の投球スタイルに重なる。また、制球難という欠点も菊池と重なる部分で、石井さんの場合、コントロールの悪さによる波があったため、年間を通じて安定した成績を残すことが出来なかった。

菊池が抱える不安と可能性

   入団当初から制球難を指摘され続けていた菊池だが、最近は制球難を克服しつつある。ここ5年間の四球の数を見ればよく分かる。2014年シーズンは78の四球を記録し、その後、2015年の55、2016年の67と続く。

   2017年シーズンは、187.2回を投げて四球はわずか49。プロ入りから2イニングに1つの割合で記録していたが、4インニングに1つにまで減少。2018年シーズンは163.2回を投げて、過去最少の45の四球に止めた。

   菊池のもうひとつの不安材料は、左肩にある。入団1年目に痛めた左肩は、シーズン中にたびたび炎症を起こし、戦列を離れることもあった。今季は5月に左肩の機能低下で1軍登録を抹消している。

   メジャーの公式球は、日本の公式球よりも若干大きく、重いとされる。これが直接故障の原因に結びつくかどうかは分からないが、メジャーに移籍した日本人投手に故障が多いということは事実である。

   菊池の場合、メジャーに移籍すればローテンションの一角を担うのは確実で、1年を通じて結果を求められる。メジャーのレギュラー争いは日本の比ではなく、故障が見つかれば即、登録抹消されてローテンションから外される。次に控える何人もの投手がチャンスを待っており、故障によって一度ローテンションから外れた投手がローテンションに復帰するには、結果を残すことしか術はない。

   左肩に不安を残すものの、160キロ近い速球を誇る左腕はメジャーにおいても貴重な存在である。課題の制球難を克服しつつある今、師匠の石井さん以上の成績をメジャーで残すことも十分可能だ。

   気になる移籍先としては、複数の球団が上がっているが、菊池がメジャーで最も尊敬する投手と言ってはばからないのが、ドジャースのカーショー投手。菊池と同じ左腕は、通算3度のサイヤング賞を獲得しているメジャー最高級の投手である。9年越しの念願を果たそうとしている菊池が、来季、憧れのカーショーとともにドジャースのローテンションの一角を担うかもしれない。

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