2024年 4月 26日 (金)

日本橋「復権」占う両雄 高島屋VS三越が注目浴びる理由とは

ネット通販への「逆襲」拠点に?

   そんな中、21世紀に入って、日本橋に基盤をもつ三井不動産が一帯の再開発に着手し、大規模商業施設「コレド日本橋」や「コレド室町」を整備していった。一時は閑散としていた週末の日本橋も、今では客足が絶えない状況になっている。他方、懸案だった首都高の地下化計画も進みつつあり、「日本橋」周辺の景観は格段に改善され、人を呼び込むきっかけになる可能性は高い。

   三越伊勢丹HDも高島屋も、他の百貨店と同様、インターネット通販に顧客を奪われ、外国人観光客らのインバウンド需要で息をついている格好だ。特に「主力だった婦人服は、ネット通販の品揃えの多さに押され、苦戦している」(百貨店関係者)。こうした中、従来の百貨店の殻を破った新たな取り組みを行いつつ、日本橋エリアの勢いを借りて、飛躍につなげようとしている状況だ。「高島屋や三越の取り組みの成否は今後の日本橋の行方を左右する可能性もある」(業界関係者)と期待されている。

1 2
姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中