2019年 1月 19日 (土)

「支離滅裂な思考・発言」パロディー、版元注意もやまず 「控えよう」呼びかけにも悪ふざけ

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   書籍に掲載された「支離滅裂な思考・発言」という吹き出し付きイラストをパロディー化し、セリフ部分を改変するインターネット上の「遊び」が、出版元による注意喚起から1か月以上経ってもやまない。

   書籍は精神医学に関するもので、「支離滅裂な思考・発言」は統合失調症の一症状を紹介したイラスト。本来センシティブな内容であるだけに、注意喚起後はネットユーザーの間でもパロディーを「やめよう」と発信する声があがる。だが、過熱するユーザーはこうした呼びかけにもパロディー画像を返信。「フリ?だよね?」などと悪ふざけする人さえある。

  • 『図解雑学「心の病と精神医学」』(ナツメ社)
    『図解雑学「心の病と精神医学」』(ナツメ社)

「厳に慎んでいただけますよう、出版社として心よりお願い申し上げます」

   あるツイッターユーザーが2018年11月6日、「【 使わないで下さい 】 支離滅裂な思考・発言 の画像 出版元より声明文が出ています」と呼びかけ、ナツメ社の発表文のスクリーンショット画像も添付。2万5000回以上リツイートされるなど注目された。

   「支離滅裂な思考・発言」が示しているのは、ナツメ社(本社・東京都千代田区)が出版した『図解雑学「心の病と精神医学」』に掲載されたイラスト。統合失調症の症状として、シンプルな描線の人物が「今日は晴れですね。晴れといえば、僕の誕生日は来月だけど君はお肉が好き?」と話す吹き出しが付けられている。

   この一コマがシュールかつ汎用性が高いなどとして、セリフや人物を改変する「大喜利」がツイッターをはじめネット空間で横行。2018年6月ごろから目立つようになり、タイムラインをのぞくたびに一度は見かけたというユーザーもいるだろう。

   出版元のナツメ社は9月27日、企業サイトで声明文を発表。上記ツイッター投稿にも添付されたもので、統合失調症のイラストについて「この図版の一部をパロディ化するなど、趣旨とは異なる形で、ツイッター等のSNSに掲載、拡散されている例が、多数見受けられます。これらは、弊社が承認しているのものではありません」(原文ママ)と、同書の意図するところではない意味で広まっていることを指摘。その上で、

「心の病気と向き合い、回復を目指しておられる患者の方々やそのご家族、サポートしている関係者の方々へのご配慮をお願い申し上げますとともに、厳に慎んでいただけますよう、出版社として心よりお願い申し上げます」

と注意喚起していた。

「使うなって声明だしたら余計に使いますに決まってるやん」

   「ブーム」のような現象であるため、パロディー画像の全体的な投稿数は徐々に減少しているようだが、なかなか収束しない。上記ツイッター投稿はナツメ社の発表から1か月以上経っているが、リプライ欄にはパロディー画像を投稿するユーザーが相次いでいる。

   たとえば吹き出しに「『支離滅裂な思考・発言』の素材使うのやめますね」と書き込んだ画像や、ナツメ社の注意喚起文を張り付けた画像など、パロディーが20件は確認できる。また、「このご時世、使うなってせいめいだしたら余計に使いますに決まってるやん」「フリ?だよね?」「これくらい許して、どうぞ」などと真に受けていないリプライも寄せられた。

   ただ、ナツメ社の注意喚起が「患者やその家族への配慮」を求めるものであるため、

「統合失調症と闘っている患者と家族がいるんだから、『支離滅裂な思考・発言』コラの使用は慎んでくれっていう旨のツイートにこういうリプしてるやつら本当に胸糞悪い」 「このリプ欄でも分かるがキッズは注意したところで止めないし、沈静化するのを待つしかないだろうな」

と、そのメッセージを受け止めたり、過熱するパロディー投稿に不快感を示したりする向きもある。

   冒頭の投稿に限らずツイッター上では、

「出版社からコメントが出されています。SNSの『拡散力』は恐ろしいものです。使用は控える配慮が必要ですね」
「例の『支離滅裂な思考・発言』について権利元から苦言が呈されています 今後はオープンなネット上で、本件に関する安易なパロディを公開するのは控えましょう」

といった呼びかけが、11月に入ってからも様々なユーザーからなされている。

ナツメ社の回答は...

   パロディーの広がりはツイッターにとどまらない。「支離滅裂な思考・発言をしている人ジェネレーター」というサイトが現れたり、人気カメラアプリのフレームとして利用できるようになっていたりもしている。

   J-CASTニュースは11月8日、「9月の注意喚起後、現在まで続く状況をどう考えるか」「注意喚起文以外に何か具体的な対応をしているか」などについてナツメ社に取材を申し込んだが、

「『心の病と精神医学』の件についての現状、弊社の対応といたしましては、ホームページにアップしたコメントの通りです。ご質問についても、これ以上お応えできることはございません。ご理解のほど、何卒よろしくお願いいたします」

との回答だった。

   『図解雑学「心の病と精神医学」』の「はじめに」の中で、著者・影山任佐氏は同書について「心の病と精神医学に関する基本と応用領域について重要な点をまとめ(中略)できるだけ簡明に述べよう」としたものだと紹介。「『精神科患者』という言葉にまつわる偏見が、一刻も早くなくなることを期待したい」との願いも込めていた。

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