2024年 4月 24日 (水)

NGT人気を支える、謎の熱烈ファン「柱王」 暴行事件で総選挙への影響は?

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   AKB48グループがNGT48の山口真帆さん(23)をめぐる事案で揺れる中、新成人メンバーが2019年1月14日、「アキバの守護神」とも呼ばれる東京・外神田の神田明神で、あでやかな振り袖姿を披露した。

   18年の選抜総選挙で4位にランクインしたNGT48の荻野由佳さん(19)は、この年の世代を「平成の大トリ世代」と宣言。19年の選抜総選挙については、最初は躊躇しながらも「できるならば、ナンバーワンを目指したいです」と意気込んだ。過去の選抜総選挙では、NGTは急激に上位ランクインメンバーを増やしたことで知られており、「柱王」と呼ばれる一部の熱烈なファンが大量に投票したとみる向きもある。19年に選抜総選挙が開催されるとすれば、今回の事案が熱烈なファンの動向にどんな影響を与えるかも焦点になりそうだ。

  • NGT48の荻野由佳さんは2019年の選抜総選挙で「できるならば、ナンバーワンを目指したいです」と宣言した
    NGT48の荻野由佳さんは2019年の選抜総選挙で「できるならば、ナンバーワンを目指したいです」と宣言した
  • NGT48の荻野由佳さんは2019年の選抜総選挙で「できるならば、ナンバーワンを目指したいです」と宣言した

1位松井珠理奈は19万4453票、4位荻野由佳は8万1629票

   成人式イベントに出席したメンバー44人のうち、18年の選抜総選挙で最も順位が高かったのが荻野さんだ。記者から19年の目標順位を聞かれた荻野さんは、最初は

「そうですね...。総選挙は、えっと、もちろん、次があったら、参加させていただこうという気持ちはあるんですよ。あるんですけれども、えっと、目標順位の方は、こう、みなさんとこの1年間、頑張ってきたって思えるような結果が出ればいいなと思っていて...」

などと逡巡していたが、話している間に決意が固まったのか、最終的には

「でも、目指せるなら、本当に1番はみんなが目指していると思うので、私も一生懸命、皆さんに負けないように、また頑張りたいと思います。できるならば、ナンバーワンを目指したいです。去年よりもランクアップできるように皆さんと頑張りたいと思います」

として1位を目指すことを宣言した。

   18年の総選挙では、荻野さんは8万1629票を獲得。19年の総選挙で荻野さんが1位になるためには、18年の上位3人の得票を上回る必要がある。18年に1位だったSKE48・松井珠理奈さん(21)は19万4453票を獲得。ただ、松井さんは総選挙直後に世論の反発を受けたことも背景に、3か月間にわたって療養。19年の総選挙までに世論の支持を含めて「完全復活」するかは未知数だ。

   15万4011票で2位だった須田亜香里さん(27)は松井さんの療養期間中にセンターに立つことも多く、注目を集めた。ただ、写真集の売れ行き不振が話題になったことで、ファンの絶対数の少なさや、ファンの資金が尽きた可能性も指摘された。14万1106票で3位になった宮脇咲良さん(20)は日韓合同ユニット「IZ*ONE(アイズワン)」の活動に専念しており、19年は不出馬の見通しだ。こういった状況で、荻野さんがいかに票を積み増すかが問われることになる。

指原莉乃、後輩メンバーに「柱王みたいな人いないの?」

   NGTには前年から順位をジャンプアップさせる人が多い。荻野さんもそのひとりで、16年には中間発表にあたる「速報」で91位、最終結果で95位だったが、17年には速報1位、最終結果5位にジャンプアップ。

   今回の事案への関与を否定した太野彩香さん(21)も、17年は速報89位、最終結果100位圏外だったが、18年は速報で7位に躍進。最終結果で53位に入った。こういった急激な票の伸びの理由は明らかではないが、ファンの間では、「柱王」と呼ばれる、潤沢に資金を持つ人か、強固なファン組織が大量に投票しているのではないか、といった憶測が広がった。公式ファンクラブ「二本柱の会」にちなんで、その名称が広がったと考えられている。

   HKT48の18年春のコンサートツアーでは、指原莉乃さん(26)が総選挙の話題で、後輩メンバーに向かって「柱王みたいな人いないの?」と茶化して会場を沸かせたほどだ。存在の有無を含めて正体不明な「柱王」という名称は、ファンやメンバーの間で広く知られている。

山口さんへの支持は広がるか

   荻野さんはここ2年ほどで知名度を上げ、ファン層も厚みを増した。ただ、成人式直前に更新したツイッターで

「私は今までもこれからもファンの皆さんを悲しませる事や、裏切ることは絶対にしません」
「私を信じてこれからも一緒に歩んでほしいです」

などと訴えたが、山口さんを気遣う言葉がなかったとして反発する声が続出。逆風にさらされている。

   今回の事案で被害者になった山口さんの動向にも注目が集まりそうだ。14年の握手会襲撃事件で負傷した川栄李奈さん(23=15年卒業)と入山杏奈さん(23)は、13年の順位はそれぞれ25位と30位だったが、14年は16位と20位に順位を上げている。今回の事案をきっかけに、川栄さんや入山さんと同様、山口さんを応援する声が高まる可能性もある。

   仮に「柱王」と呼ばれる勢力が実在するとすれば、今回の事案をどう受け止めるかによって、情勢に影響を与える可能性もある。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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