2021年 3月 4日 (木)

業界の「常識」に挑むZIPAIR 「長距離は採算取れない」覆せるか

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損益分岐点は「6時間以下」ともいわれるが

   今回ZIPが参入する成田~バンコクは6~7時間の中距離だが、既にタイ・エアアジアXなど海外のLCCが複数就航している。ここにZIPが中型機の787を使って参入するのは、ライバルを研究し尽くしたうえ、十分に勝算があってのことだろう。

   LCCとして最大の注目ポイントである価格設定について、西田社長は「日航などフルサービスキャリアの半分のイメージだ」と明言。「タイ・アジアXなどに価格で負けないようにしたい。日本の航空会社として、品質とサービスのバランスをとっていきたい」と述べた。

   問題は西田社長が早ければ2021年の就航を目指す北米路線だろう。日本を含むアジアから太平洋を渡ってロサンゼルスやニューヨークなど北米を結ぶLCCはこれまで存在しない。ZIPはLCCとして、初めてアジアと北米を結ぶことで、先行するライバルとの違いを出そうとしている。国内で最大のライバルであるANAホールディングス(HD)も、傘下のLCCピーチ・アビエーションが2020年度に日本と東南アジアを結ぶ中距離路線に進出する予定だからだ。

   日航としてはLCCで先行するANAHDに対抗するためにも、後発のZIPをピーチとは違うLCCに育てる必要があり、それが北米を含む中長距離路線というわけだ。西田社長は北米など中長距離路線について「我々にはチャンスがあると期待している」という。しかし、航空業界でLCCの損益分岐点は飛行時間6時間以下という見方もあり、果たしてZIPが公約通り、LCC初のアジア~北米路線を成功させられるかは予断を許さない。

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