2019年 11月 16日 (土)

天皇陛下は「下町ロケット」がお好き? 平成後半の「ご視察」、中小企業に熱心だったワケ

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   平成も残る日々が少なくなってきて陛下が公務に出られる機会もなくなりつつあるが、陛下の「企業ご視察」の足跡を振り返ると、中小企業のものづくりに非常に熱心に取り組んでこられたことがわかる。

   中小企業庁がホームページ上に「天皇陛下と中小企業とのお関わり~この10年」と題して、毎年のように中小企業を訪問、現場で働く従業員と交流する姿を写真つきで紹介しているからだ。また、宮内庁のホームページの「企業ご視察」を見ると、ここ10年どころか20年間、ほとんど中小企業ばかり回っておられる。陛下は本当に「下町ロケット」がお好きなのだろうか?宮内庁、中小企業庁などに理由を聞いた。

  • 「オーエックスエンジニアリング」で高機能車いすを見学される天皇・皇后両陛下(中小企業庁のホームページより)
    「オーエックスエンジニアリング」で高機能車いすを見学される天皇・皇后両陛下(中小企業庁のホームページより)
  • 「メトラン」で最先端医療技術を見学される天皇陛下
    「メトラン」で最先端医療技術を見学される天皇陛下

中小企業庁「ご関心を示され、励まして頂きました」

   中小企業庁のホームページに掲載されているのは「天皇陛下御在位30年 天皇陛下と中小企業とのお関わり~この10年」。

   これは、各中央省庁が今年2月~4月に一斉に行なっている陛下の在位30年慶賀イベント企画の1つだ。たとえば、財務省なら「記念貨幣(1万円金貨などの)発行」、総務省なら「記念切手発行」、内閣府なら「特別展・江戸時代の天皇」、農林水産省なら「(競馬の)重賞記念レース」、防衛省なら「自衛艦の満艦飾・電灯飾」、警察庁なら「柔道、剣道、弓道の武道大会」といった具合だ。

   中小企業庁はこの企画の中で、

「天皇陛下には、毎年のように中小企業を御視察頂き、その技術や製品について、中小企業の経営者だけでなく、現場で働く従業員にまで熱心にご質問をされるなど日本経済の屋台骨である中小企業の方々にご関心を示され、励まして頂きました」

と説明して、毎年の視察の様子を写真入りで紹介している。

   これを見ると、医療や福祉関係で独自の技術を持つところや、東日本大震災で被災しながら頑張っている中小企業を熱心に回っていることがわかる。その足跡を見ると――。

(1)平成22年(2010年):「河野製作所」(ナノサイズの手術針など先端技術を持つ医療機器ベンチャー)。
(2)23年:「ワインディング福島」(巻線・モーター部品メーカー、震災で被災したが、千葉県東金市の精密機器会社に受け入れてもらい、営業を再開)。
(3)23年:「不二製作所」(あらゆる部品を、微細な研磨剤を噴射して鏡面に仕上げるエアーブラスト技術のパイオニア)。
(4)24年:「メトラン」(人工呼吸器などの医療機器メーカー)、
(5)25年:「新日本テック」(自動車・携帯の電子機器の金型部品メーカー)
(6)27年:「オーエックスエンジニアリング」(高機能車いす、犬用車いすメーカー)。
(7)28年:「ヤマホン」(木製建具、建材メーカー)
(8)28年:「田村酒造場」(創業200年の伝統酒造技術)
(9)30年:「浜野製作所」(精密板金、金型制作、機械加工メーカー)。
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