なぜ速水奨はM-1出場するのか 本人が取材に明かした「理由」

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   人気声優の速水奨さん(60)と、野津山幸宏さん(22)が、コンビで漫才日本一決定戦「M-1グランプリ2019」に出場する。

   SNS上では「驚きを隠せない」「あのいい声で??ボケるの???」と驚きや戸惑いを隠せない人が続出している。速水さんは2019年7月12日、J-CASTニュースの取材に「冗談っぽく参加していると思われてしまう面はある」としつつ、熱い思いを語った。

  • (左)速水奨さん、野津山幸宏さん(所属事務所提供)
    (左)速水奨さん、野津山幸宏さん(所属事務所提供)
  • (左)速水奨さん、野津山幸宏さん(所属事務所提供)
    (左)速水奨さん、野津山幸宏さん(所属事務所提供)
  • (左)速水奨さん、野津山幸宏さん(所属事務所提供)
  • (左)速水奨さん、野津山幸宏さん(所属事務所提供)

漫才初披露は「大ウケ」

   2019年の「M-1グランプリ」に、2人は所属事務所名である「ラッシュスタイル」名義で出場する。

   速水さんは、『ドラゴンボールZ』ザーボン役や『ジョジョの奇妙な冒険』のヴァニラ・アイス役などで知られ、野津山さんは『ヒプノシスマイク』の有栖川帝統役で一躍有名になった。「ラッシュスタイル」の出場が発表されると、ツイッターでは2人の名前がトレンド入りするほど反響があったが、多くは驚きや戸惑いの声だった。

   コンビを組むきっかけは、昨年秋に行われた事務所の新人発表会だ。「野津山君が『漫才をやりたい』と相方を募ったのですが、うちの新人たちが誰も手を挙げなくて(笑)なので『僕がやるよ』ということでコンビを組みました」(速水さん)

   その日1日限りのコンビを組んでネタを披露すると、予想以上に大ウケだった。野津山さんが脚本を用意したものの、速水さんはまったく読んでおらず、終始アドリブだったという。

   反響を受け、「面白い漫才をもっと極めてみたいね」と2人で話したが、具体的なアクションは起こさなかった。

   だが、年明けに2人で飲んでいる際、野津山さんが「どうしてもやりたいです」とラブコールを送り、正式にコンビが結成された。

漫才のスタイルは「ダブルボケ」

   速水さんは「関西出身なので松竹新喜劇とか関西落語はとても好きで落語の本をよく読んでいました。M-1ももちろん観ていました」と、もともとお笑いに興味はあったが、漫才は「普段の自分の仕事とあまりにも遠い場所にある」とM-1出場には葛藤もあったと振り返る。

   しかし、「声の仕事をしているという部分で、自分たちの可能性を追求するつもりで、真剣にやってみよう」と決意。ネタ作りはすでに作家を交えて進めており、題材は普段の声優の活動を想定しているという。

   2人の役割分担を速水さんに聞くと、「僕は人生数十年ずっとボケてきたんですよ(笑)でも、野津山君もツッコミではないと思うんですね。だから、ダブルボケというカテゴリーになるかな。小さなツッコミをお互いが努力してやろうかなと」。

   M-1出場に向けての目標は「出るからには、少しでも多くのお客さまに楽しんでいただけるようにしたい。何回戦突破ということよりも、自分たちが生身で表現して、お客様の笑顔が1つでも多くでることを願っています」。

   「プロのお笑いの方たちがいるなかで、僕たちが冗談っぽく参加していると思われてしまう面はあると思う。ただ、僕たちはお客様とのコミュニケーションをどうとっていこうかしか考えてなくて、最初の2分間に自分たちの思いを込めて表現したい」

   異色の漫才コンビ「ラッシュスタイル」は9月1日、東京・新宿シアターモリエールでの1回戦に出場する。

(J-CASTニュース編集部 谷本陵)

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