2019年 11月 17日 (日)

小泉環境相の発言は「ポエム」か 政治アナリストの分析は...

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    世界デビューを果たした小泉進次郎環境相(38)の発言に対し、疑問や批判も相次ぎ、識者の間でも意見が分かれている。

   弁は立つが、中身がない――とも言われているのだが、本当のところはどうなのか専門家に話を聞いた。

  • 小泉進次郎環境相(2017年撮影)
    小泉進次郎環境相(2017年撮影)

原発処理水問題でも、「質問に答えていない」と苦言も

   「日本は1997年に京都議定書を採択したが、リーダーシップを十分に発揮してこなかった。今日から我々は変わります」。米ニューヨークで2019年9月22日に開かれた国連の会議で、演説に立った小泉氏は、高らかにこう宣言した。

   別の見方をすれば、これまでの歴代内閣が悪いと受け取られかねない発言だ。とはいえ、どう変わるのかは、この日の発言だけでははっきりしなかった。

   小泉氏の外交デビューは、人気者だけにテレビなどで脚光を浴びた。一方で、その内実については、ネット上で辛口の意見が相次いでいる。

   まず演説前に行われた小泉氏の会見だ。小泉氏は、気候変動について、若い世代が解決のカギだとしたうえで、楽しくカッコよくに加えて、「セクシーに」との言葉を付け加えたことが物議を醸した。

   これは、隣にいた国連関係者の発言を引用したもので、識者らからは、ツイッター上などで擁護の声も出た。しかし、「意味不明」「中身が伴ってなくて違和感がある」「なんでこんな浮かれてるの」とバッシングは続いている。

   それは、小泉氏が閣僚になって以降、内実が伴わない「ポエム」ではないかと、その発言が批判を浴びるようになったからだ。

   外遊前の20日の会見では、原発処理水の海洋放出による風評被害について記者から質問を受けたときの対応が話題になった。小泉氏がノドグロなどの水産物は大丈夫とアピールしようとしたという話を持ち出すと、記者からは取り組みへの質問に答えていないと返されたことだ。

「演技は上手だが、船を進めるタイプではない」

   国連での会見についても、火力発電を減らすと断言した小泉氏に対し、その方法を外国メディアから聞かれると、しばらく沈黙して「私は、大臣に先週なったばかりです」などと言うだけだった。

   小泉氏の最近の発言について、政治アナリストの伊藤惇夫さんは9月24日、J-CASTニュースの取材にこう話した。

「大臣としては新人で、政策などに通暁していないのはある程度仕方がないと思います。小泉さんは、如才がなく、受け答えの能力は高いです。確かに、表面的には正論めいたことを言います。しかし、外交や安全保障といったこの国の方向性についての主張で、納得できる発言は記憶にないですね。小泉さんの発言に中身や具体性、方向性がないことが、大臣になって表面化したのではないですか」

    小泉氏が取り組んできた農協や国会の改革については、中途半端で終わったり、細かな内容が変わったりしただけの感もあると伊藤さんは指摘する。京都議定書後の変わるべき中身の話も、小泉氏から聞いたことはないという。

「小泉さんは、『こども保険』などそのときのキャッチ―な話題に飛び込むのが得意ですね。私は、天才子役みたいだと言っています。サーファーみたいに演技が上手ですが、船を進めるようなタイプではないということです」

小泉氏が首相の器かどうかについては、「未知数」だとしたうえで、伊藤さんはこう言う。

「小泉さんは、討論を生でやったことはないと思います。これまでは、インタビューで一方的な発言をするのがほとんどでしたね。その証拠に、記者が鋭い質問をすると、答えに詰まってしまいます。しかし、これからは、野党の厳しい質問に答弁をしなければならない立場です。大人の俳優になれるかどうか、その力が試されているのではないでしょうか」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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