2024年 4月 26日 (金)

JR東との直通運転で、「相鉄」も全国区? 首都圏以外では馴染み薄かったが...

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   いよいよ11月30日に相模鉄道とJR東日本の相互直通運転がはじまる。しかし、関東圏以外の人々にとって相模鉄道は馴染みの薄い鉄道会社かもしれない。今回はあえて関西在住の筆者が相模鉄道を紹介したい。

  • (2019年9月時点の相模鉄道)
    (2019年9月時点の相模鉄道)
  • (相鉄とJR東日本との相互直通運転の路線図)
    (相鉄とJR東日本との相互直通運転の路線図)
  • (2019年9月時点の相模鉄道)
  • (相鉄とJR東日本との相互直通運転の路線図)

大手私鉄の中では営業距離短い

   最初に2019年9月時点での相模鉄道の概要を解説したい。相模鉄道は横浜~海老名間の相鉄本線と二俣川~湘南台間のいずみ野線を有する。全長は35.9キロで、他路線との接続駅は以下のとおりだ。

横浜駅(相鉄本線):JR東海道線・横須賀線・湘南新宿ライン・京浜東北線・根岸線、東急東横線、京急本線、横浜高速鉄道みなとみらい線、横浜市営地下鉄ブルーライン
大和駅(相鉄本線):小田急江ノ島線
海老名駅(相鉄本線):JR相模線、小田急小田原線
湘南台駅(いずみ野線):小田急江ノ島線、横浜市営地下鉄ブルーライン

   相模鉄道は大手私鉄の中で一番営業距離が短い。また有名観光地を通らないため、全国的に馴染みが薄いのも無理はないのかもしれない。あえて紹介するなら、東名高速道路の交通状況をテレビで伝える際に高速道路をまたぐ銀色の電車が相鉄だ。

   沿線には住宅が立ち並び、郊外と都市を結ぶ役割を果たす。筆者は1994年(平成6年)に乗車した。当時は二俣川~海老名間は各駅に止まる急行と各停しかなく、阪急宝塚本線(梅田~宝塚)に似ていると感じた。現在、相鉄線には特急、急行、快速、各停が設定され、横浜~海老名間(特急)を26分で結ぶ。

22年には東急東横線とも相互直通

   11月30日から相鉄とJR東日本との間で相互直通運転がはじまる。ルートは相鉄本線の西谷から相鉄新横浜線(西谷~羽沢横浜国大)、JR東海道貨物線、JR横須賀線、JR埼京線を通り、新宿に至る。朝ラッシュ時の一部列車は大宮方面へ直通運転を行う。主な区間の所要時間は以下のとおり。

新宿~二俣川:44分(最速列車)
渋谷~大和:45分(最速列車)
武蔵小杉~海老名:36分(最速列車)

   運行本数は1日46往復(92本)とし、朝ラッシュ時間帯で1時間に4本程度、その他の時間帯は1時間に2~3本程度になる予定だ。相鉄とJR東日本が結ばれることにより、さらに相鉄沿線の魅力が増す。また、大和や湘南台と新宿を結ぶ小田急江ノ島線が対抗策を打ち出すのか、そのあたりにも注目したい。

   相鉄の直通運転物語はJR東日本にはとどまらない。2022年には東急東横線との相互直通運転もスタートする予定だ。11月30日から相鉄の電車も都心に乗り入れ、関東圏以外の人の目に触れる場面も多くなる。いよいよ相鉄が全国区の大手私鉄になる。

(フリーライター 新田浩之)

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