伊藤のジョークきっかけに誕生した?もみじ饅頭
もう一つ、伊藤のエピソードを紹介しておこう。
伊藤は、広島・宮島の名所、紅葉谷をよく訪れていた。あるとき、茶店で一休みしていると、お茶を差し出したのがかわいらしい若い女性。伊藤は、
「この紅葉のような可愛い手を食べてしまいたい」
と、女好きらしくジョークを飛ばした。
この話を聞いたのが、地元の和菓子職人・高津常助。伊藤の冗談から発想を得た高津は、紅葉をかたどったお菓子を作って売り出した。
これが、今や広島を代表する銘菓「もみじ饅頭」だというのである(高津堂ウェブサイトより。なお、もみじ饅頭の発祥には諸説あり)。