2020年 1月 26日 (日)

なぜ白鵬は「かち上げ」をやめられないのか 関係者が指摘する「衰え」の根幹

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   大相撲の横綱白鵬(34)=宮城野=が、2020年1月開催の初場所(2020年1月12日初日)で4場所ぶりに東の正位に就く。

   2019年11月場所で自身の優勝記録を更新する43度目の優勝を飾った。力に陰りが見え始めながらも優勝回数「50」の大台を目標に掲げ、五輪イヤーとなる2020年にさらなる飛躍を目指す。白鵬時代はいつまで続くのか。そして白鵬の相撲に変化はあるのか...。

   白鵬が見据えるその先には、何があるのだろうか。

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番付会見で「禁じ手」言及するも...

   43度目の優勝を飾った11月場所では、14日目に優勝を決め最多記録を更新した。成績は14勝1敗と、他を圧倒したが、横綱としての品格を問われる荒々しい相撲もみられた。なかでも12日目の小結遠藤(29)=追手風=との一番で見せた立ち合いの「かち上げ」は波紋を広げ、NHKのテレビ解説を務めた舞の海秀平氏(51)は「過去の横綱はこういう立ち合いはしなかったですけどね」と苦言を呈した。

   場所後に開かれた横綱審議委員会の席でも白鵬の「かち上げ」が話題に上がったという。矢野弘典委員長は「横綱の振る舞いとして見苦しい、という意見がほとんど全員から出た」と述べた。また、日本相撲協会に対して、白鵬に今後、立ち合いの「かち上げ」や「張り手」など荒々しい取り口を控えるように指導することを要請したという。

   白鵬は過去にも横綱審議委員会から「かち上げ」や「張り手」について苦言を呈され、しばらく封印していた。だが九州場所でこれらを解禁すると、なんらためらいもなく多用した。ルール上、「かち上げ」や「張り手」は禁じ手ではなく、白鵬も「禁じ手」との意識はないようだ。12月24日に行われた新番付の発表会見では、「禁じ手」について言及するも今後、封印するという言葉はついに出なかった。

「立ち合いに昔のようなスピード、圧力が...」

   白鵬は2020年になっても「かち上げ」、「張り手」を使い続けるのだろうか。ここ2年、白鵬は体力的な衰えを隠せないでいる。2018年は途中休場と全休を2度ずつ経験し、15日間土俵を全うしたのはわずか2場所だけ。優勝は9月場所の1度にとどまった。19年は2度の優勝を果たしたものの、途中休場2度、全休1度で満身創痍の土俵が続いた。若いころから白鵬をよく知る元親方は白鵬の置かれる状況について次のように話した。

「年齢的なこともあり、全体的に力が衰えているのは否めない。立ち合いに昔のようなスピード、圧力が見られなくなった。小柄の力士に簡単に懐に入られる場面もみられるようになり、立ち合いで少しでも優位に立つためにかち上げや張り手を使わざるを得ない状態なのでしょう。年齢的にもいつ引退してもおかしくない。ルールで禁止されているわけではありませんし、最後までこのスタイルを貫くと思います」

   角界関係者のなかには、白鵬の「かち上げ」よりも、これに対応しきれない力士の技量を問題視する向きもある。ただ遠藤との一番で見せた「かち上げ」は、本来の相撲の技とはかけはなれた「肘打ち」のようでもある。度重なる横綱審議委員会からの苦言に耳を貸す様子がみられない白鵬。前人未到の50回の優勝を目標に掲げる平成の大横綱は、2020年もなりふり構わず力ずくで記録を塗り替えていくのだろうか。

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