2024年 4月 20日 (土)

ぜんそく治療剤「オルベスコ」、メーカーは冷静な対応呼びかけ 品薄懸念も「(患者への)安定供給続ける」

「定期的に利用されている人には、きちんと届くようにして頂きたい」

   喘息などのアレルギー児を支える活動を行っている「NPOアラジーポット」(東京都)の栗山真理子代表に話を聞くと、

「(喘息治療に)定期的に利用されている人には、きちんと届くようにして頂きたい」

と訴えていた。

   また、帝人ファーマがもう1点強調していたのは、新型コロナ対策でのオルベスコ投与は「適用外」だということだ。オルベスコの添付文書では禁忌事項の一つに「有効な抗菌剤の存在しない感染症」とあり、新型コロナでの投与はこの禁忌事項に当たる恐れがある。実際、2日の日本感染症学会サイトでの発表文でも、症例蓄積への協力を求める表現とともに、オルベスコの添付文書では禁忌に該当すると指摘し、

「各医療機関のご判断で、倫理委員会に諮ったうえでご使用いただくことになります」

とし、一定のハードルがあることを明記している。


【参考追記、3月11日】帝人ファーマは3月10日、自社公式サイトで次のような発表文を載せた。

「帝人ファーマは本年3月9日付にて厚生労働省健康局結核感染症課より要請を受け、新型コロナウイルス感染症に対する治療薬の検討に資するべく、当社が製造販売承認を有します吸入ステロイド喘息治療薬(一般名:シクレソニド)の供給体制を確保いたします。

   このたびの対応は、現在、本剤を使用されています気管支喘息の患者さまへの安定供給を確保した上で実施するものです」

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