2020年 12月 6日 (日)

岡田光世「トランプのアメリカ」で暮らす人たち
シアトル占拠「自治区」 銃撃・黒人死亡で「お祭り」の終わり

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「家に帰る時が来ました(It's time for people to go home.)」

   デモ隊に占拠されたシアトル「自治区」。相次ぐ銃撃事件を受け、ジェニー・ダーカン市長(民主党)が記者会見で、厳しい表情でそう語った。

   その10日前に「お祭りみたいな雰囲気」と語った時とは、表情がまるで違った。

  • 占拠されたシアトル警察東管区の建物出入口にかけられた防水シート。シートには「この場所は今、シアトル市民の所有物だ」と書かれている(2020年6月23日、ワシントン州シアトルで Benjamin Morawekさん撮影、Wikimedia Commonsより)
    占拠されたシアトル警察東管区の建物出入口にかけられた防水シート。シートには「この場所は今、シアトル市民の所有物だ」と書かれている(2020年6月23日、ワシントン州シアトルで Benjamin Morawekさん撮影、Wikimedia Commonsより)
  • 占拠されたシアトル警察東管区の建物出入口にかけられた防水シート。シートには「この場所は今、シアトル市民の所有物だ」と書かれている(2020年6月23日、ワシントン州シアトルで Benjamin Morawekさん撮影、Wikimedia Commonsより)

市長「家に帰る時が来ました」

   日本のマスコミではあまり報道されない「シアトル占拠」について、この連載ですでに2度、取り上げた(「シアトル占拠」に市長「お祭りみたい」、大統領は「制圧せよ」(6月12日)、シアトル「占拠」自治区はなぜ生まれたのか(6月14日))。その後、事態は一変した。

   まず、占拠までの経緯を簡単に説明したい。2020年6月10日から11日にかけて、米北西部ワシントン州シアトルで数百人のデモ隊が市街地の一角を占拠。「自治区」を設定したと宣言した。

   このデモは、5月末、中西部ミネソタ州ミネアポリスで、白人警官が黒人男性ジョージ・フロイドさんを死亡させた事件を受けて、全米・全世界に広がった抗議デモの一環だ。

   おおむね平和な抗議デモだったが、5月31日、デモ隊が道路を占拠し、放火や建物の破壊も起きた。同日夕方、外出禁止令が出され、2000人の州兵が市の要請で派遣された。

   デモ鎮圧のために警察が催涙ガスやゴム弾を使ったことなどに対して、デモ参加者が強く反発。警察とデモ隊との衝突が続いた。6月5日、市長は催涙ガスを使わないことを約束したものの、その後も混乱が続いたため、6月8日、カルメン・ベスト警察署長の判断で再び催涙ガスを使用した。

   その直後に突如、警察が一斉にバリケードから撤退。シアトル警察東管区の入口や窓を板で封鎖し、必要なものを持ち出し、警察はそこから撤退した。そこへデモ隊が大手を振ってなだれ込み、警察署や市庁舎を占拠し、「自治区設置」を宣言した。

   6月10日、デモ参加者らは市庁舎に押し寄せ、「警察の経費削減を即実行しないなら、市長は辞任しろ」と迫った。

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