2024年 4月 24日 (水)

岡田光世「トランプのアメリカ」で暮らす人たち 
対立する両派が信じる「自分たちこそ真の愛国者」

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塗り直された「BLACK LIVES MATTER」の文字

   15日午後には、10人ほどの抗議者が大きな横断幕を手に現れ、議事堂を背景に大通りを塞いだ。

   横断幕は3つに分かれており、「REMOVE TRUMP」「REMOVE THEM ALL」「THE TIME IS NOW」(トランプを追い出せ 全員追い出せ 時は今だ)と書かれている。

   ここはあの乱入事件の前に、トランプ支持者らが議事堂に向かって行進したペンシルベニア・アヴェニューだ。その中に、先ほど触れた、数日前に出会ったアンティファの女性がいて、あの日、手にしていたサインを1枚ずつ、黙って地面に並べ始めた。

   黒人人種差別に抗議する人たちの「聖地」とも言えるホワイトハウス前の「ブラック・ライブズ・マター(BLM)・プラザ」では、トランプ支持者らがワシントンを去った後、音楽に合わせて踊るなど賑やかな雰囲気が戻ってきた。

   15日朝、地面に描かれていた「BLACK LIVES MATTER」の大きな文字が新たに黄色のペンキで塗り直された。

   このプラザとホワイトハウスの間には、5月末からBLM抗議運動が激しくなったため、警備強化の目的でフェンスが設置された。そのフェンスには、警官により殺された黒人の写真や、黒人差別に対する抗議メッセージがびっしり貼られている。

   ネディーン(55、メリーランド州在住)は、トリニダード・トバゴ出身の黒人女性だ。彼女も自身を「アンティファ」だと言った。

   「黒人の命の象徴となったこのフェンスを守るために、私たちは『BLMプラザ』を占拠している」という。1日24時間、毎日、誰かが必ず、この広場にいることにしている。

   ワシントンでトランプ支持者の集会があると、この場所を訪れるトランプ支持者も多い。アンティファやBLMの運動家たちの集まる場所と知ってやってくる人もいれば、ホワイトハウスを見たいと訪れる人もいる。

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