2024年 4月 26日 (金)

ドリームキャストで出会った2人の小学生が、20年後に再会を果たした――本人たちが語る「奇跡」の顛末

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「何歳ですか」「近いね」

   あらためて2人に当時を振り返ってもらった。

   ――当時はまだネット利用者は少なく、小学生となるとなおさらです。触れたきっかけは何でしたか。

mihoさん:当時一緒に住んでいた叔父がITに詳しくてパソコンを持っていたので、たまに触らせてもらっていました。その後、遊びたいゲームがあってドリキャスを買ってもらいました。ネット体験ができるイベントに参加して、メールやチャット、ネットサーフィンにハマりました。
クサカさん:小学3、4年のころから、母親の職場のパソコンをずっといじっていました。ゲーム音楽が好きなので、耳コピのMIDIファイル(音楽データ)をディグ(探す)していました。ただ、自由に使えなかったので、ドリームキャストは夢の機械でした。ゲームなのに自分のパソコンのように使えると飛びついて、親に買ってもらいました。
mihoさん
mihoさん

   ――チャットでの思い出は。

クサカさん:当時はチャットが当たり前ではなかったので、始めるのにとても勇気がいりました。ドキドキしながらやっていたと思います。
mihoさん:利用しているのが若くても高校生で、小学生で女の子はなかなかいなかったよね。チャットルームに入って、「何歳ですか」「近いね」「どこ住んでるの」みたいな会話をしていたと思います。今考えると小学生がネットをやるのは怖い面がありますが、当時は個人情報をまき散らしたりするような人は周りにはいなかったです。
クサカさん:まだ相手が人間なのだと意識が持てていた時代だよね。ひな以外とも交流しましたが、なぜかひなと出会って仲良くなった思い出だけ覚えています。
クサカさん
クサカさん
mihoさん:私は何人かと仲良くなっていました。ホームページを持っていたので、そのつながりもありました。今回、話題になったのを機に、思い出した人を調べてツイッターでフォローしあったりもしました。

れなはオタクだけどイケてるイメージでしたが、私はもっとコアにオタクを進んでいって。ゲーム音楽が好きで、共通点を感じてメタルにのめり込んでいたらいつの間にかメタルバンドのベーシストになっていました。
クサカさん:私もゲーム音楽が好きですが、当時は周りで良さを分かってくれる人がいませんでした。mihoのホームページを見たら、昔はまだ著作権が緩かった時代で美少女ゲームのMIDIが流れていて。「うわー、この子こういう曲好きなんや」って嬉しくなりました。

お互いホームページを作っていたことも仲良くなれた理由でした。(ホームページ作成サービスの)ジオシティーズはドリキャスからでも比較的簡単に作れたので、HTML(ホームページ作成に必要なコード)をコントローラーで打っていました。今じゃ考えられないですよね、ファミコンのドラクエの復活の呪文を手打ちするみたいな(笑)そういう面倒くさいことをやりつつもmihoも私も楽しかった。
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