2021年 8月 2日 (月)

「皆が弱者なのだから皆で支え合うしかない」 枝野幸男・立憲民主党代表に聞く「日本の現実」【J-CAST単独インタビュー】

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   立憲民主党の枝野幸男代表が、約8年半ぶりの著書「枝野ビジョン」(文春新書)を2021年5月に出版した。民主党が政権を失って1年ほど経った2014年から書きためてきたといい、解散総選挙を前に出版にこぎ着けたことで、政権の選択肢としての「準備と覚悟の一端を示すことができたと思っている」としている。

   普段の記者会見や街頭演説では語られることが少ない、政権獲得後の「ビジョン」が、まとまった形で示された書籍だ。枝野氏が目指す「支える社会」実現のためには、所得の再分配機能を高めることが不可欠だ。それはどうやって実現するのか。枝野氏に聞いた。(聞き手・構成:J-CASTニュース編集部 工藤博司)

  • J-CASTニュースのインタビューに応じる立憲民主党の枝野幸男代表
    J-CASTニュースのインタビューに応じる立憲民主党の枝野幸男代表
  • J-CASTニュースのインタビューに応じる立憲民主党の枝野幸男代表

自分では「保守」のつもりなのに、なぜ「リベラル」のレッテルを貼られるのか

―― 今回の著書は、「叩かれても言わねばならないこと。」(東洋経済新報社)以来、約8年半ぶりです。14年から書きためていたとのことですが、どういったきっかけや問題意識で書き始めたのでしょうか。

枝野: (12年12月に)下野して1年ちょっと過ぎて、そろそろ次を目指さないといけない、という状況でした。そうなると、本を書くということは、読んでいただくことも大事ですが、自分の頭の中を整理することにもなります。どういう社会を目指すのか、自民党とどう違う軸を作りたいのか...、こういったことをきちんと整理しないといけない、というのがきっかけです。結果的に大事な総選挙の直前に出すことになったのは、タイミングとしては良かったと思います。

―― 第1章は「『リベラル』な日本を『保守』する」とうたっています。昔の自民党にはリベラルと保守の両方の面があったが、ここ数十年でそれが変質してしまった、とも指摘しています。このあたりも執筆のきっかけになったのでしょうか。

枝野: 書き出し(第1章)の意図は、私がリベラルというレッテルを貼られていることに、ものすごく違和感があったからです。自分では保守のつもりだけれど、なぜ違うレッテルを貼られているのかということに対する疑問と、間違ったレッテルを払拭したいという思いがありました。13~14年頃、様々な学者さんから、一種矛盾するようですが、「リベラルをどう復活させるか」ということで、色々な話を聞かせていただく機会がありました。その中で、(東工大教授の)中島岳志先生に刺激を受けました。中島先生は「保守とリベラルは対立概念ではない」という整理を非常にクリアにされていて、もちろん学者の中島先生の論にはかないませんが、プレイヤーであるという立場から、そこをきちんと示しておきたいと思いました。

―― 著書では自分のことを「保守」だと強調しています。レッテルを貼られている「リベラル」とも矛盾しないわけですね。

枝野: これも中島先生の受け売りですが、「保守」の対立概念は「革新」で、「リベラル」の対立概念は「パターナリズム」。そもそも噛み合うはずがありません。そうした知的な刺激も受けて、世の中にそんなに広く受け入れられる話ではないかもしれませんが、分かる人にはきちんと説明をしておかないと...。一般の有権者は、投票の時にそんな概念にはこだわらないと思いますが、こだわって分類したり、レッテル貼りしたりする有識者やメディアがいるので、そこに対してはちゃんと説明をしておかなければいけないと思いました。

―― 支持者の皆さんの誤解を解くいい機会でもある、ということですね。

枝野: 少なくとも地元の昔からの支持者の皆さんは、誤解をしていないと思います。
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