2024年 4月 25日 (木)

宝塚トップスター2人の対照的な「退団後」 明日海りお&柚希礼音に象徴されるキャリアの多様化

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屈指のダンサー・柚希礼音は「マタ・ハリ」に出演中

   明日海さんより前に長期在任し、やはりトップオブトップとも呼ばれたのは元星組トップスターの柚希礼音さんだ。長身と男役らしさを体現したようなたたずまい、卓越したダンステクニックが持ち味だった柚希さんは2009年に星組トップスターに就任すると2015年の退団まで約6年、合計11作で大劇場公演の主演を務め、2014年には日本武道館で単独コンサートも行った。

   柚希さんは退団後も舞台、それも得意のダンスを活かす公演での活躍が目立つ。退団後の初出演はミュージカル「プリンス・オブ・ブロードウェイ」(2015年)で、以後も様々なジャンルのミュージカル・演劇に出演、21年6月の今はミュージカル「マタ・ハリ」で主演舞台に出演している(愛希れいかさんとのダブルキャスト)。ミュージカル「バイオハザード」(2016年)のように、男役経験を活かした中性的な役柄を演じることもある。

   中性的で歌唱・演技にたけた明日海さんと、長身で体格に恵まれた柚希さんは男役としての持ち味は大きく異なる上、所属事務所も研音(明日海さん)、アミューズ(柚希さん)と異なっている。退団後のキャリアが異なるのも当然ではあるが、元トップスターに限らずタカラジェンヌの退団後の選択肢は近年多様化している。

   声優業や音楽活動に進出している七海ひろきさんや「サラリーマンたそ」のツイッターネームを持ってマルチな分野で活動している天真みちるさん、その他YouTuber・コスプレイヤー・2.5次元舞台などエンタメ各分野に進出しているタカラヅカOGがおり、舞台俳優にとどまらない。また男役といえども退団後は女性役を演じることがほとんどであり、そこでのギャップに直面する人もいる。

   宝塚時代に培ったスター性そのままに舞台出演を続ける柚希さんと、自由に活動を模索する明日海さんだが、2人の違いはタカラジェンヌの「卒業後」の多様化を反映しているかのようだ。

(J-CASTニュース編集部 大宮高史)

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