2024年 4月 25日 (木)

汚染されたネット広告、大企業も関与 「バレなければ問題ない」2兆円市場の影

第一三共ヘルスケア、大正製薬のグループ会社でも...

   J-CASTニュースが調べたところ、第一三共ヘルスケアの化粧品ブランド「ブライトエイジ」で、景品表示法違反(優良誤認)の可能性があるアフィリエイト広告が見つかった(詳報:第一三共ヘルスケア商品で「不適切広告」発覚 事前チェックで不備...「再発防止に努める」)。

   また、大正製薬グループのスキンケア商品「Shirosae-しろさえ-」でも、不適切なアフィリエイト広告が見つかった。

   「【大正製薬グループが開発】シミの漂白剤と話題の〇〇なら約1週間でシミ悩みが消える!?」と題した広告ページでは、「シミの漂白剤」「レーザー治療級!」と効果を標榜し、「美容へのこだわりが強い芸能人も使うだけあって辛口で有名な口コミサイトでも絶賛の嵐...!」と訴求しているアフィリエイターもいた。

掲載されていた広告
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   それらのアフィリエイターは、商品使用前後の女性の顔写真を使っていたが、スペインの美容クリニックのサイトなどで全く同じ写真が見つかった。

   大正製薬子会社でShirosaeを販売する「ドクタープログラム」は取材に、「弊社の監視活動において、薬機法の観点から使用前後の比較画像の使用が不適切と判断し、改善の指示を出しておりました」と回答した。すでに当該広告は配信停止したという。

   同社によれば、関連法規を遵守した広告を配信するよう、広告代理店に指示している。

「薬機法、景表法を遵守した適正な広告の出稿を監督する立場から、広告代理店を介した運用者へのガイドランとなる資料の提示を行うと共に、監視活動を行い、不適切な広告は発見次第、広告代理店を通じてサイトの修正依頼または配信停止をするなど、広告の適正化に努めております」
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