大阪・吹田市にあるラーメン店の休業宣言が反響を呼んでいる。「夫婦喧嘩が収束するまで休みます」。こんな赤裸々すぎる理由が、ツイッターで注目を集めたのだ。いったい、店主夫婦に何があったのだろうか。J-CASTニュースが詳しい話を聞いた。「ガチ緊急事態宣言じゃないですか...」2019年8月にオープンした「ラーメン工藤」。いわゆる二郎系のラーメン店で、その特徴は「柔らかい麺」。こだわりの麺の固さにするために、茹で時間は20分前後かけているという。レビューサイトなどの評価も上々だ。そんな同店が話題を呼んだのは、店の公式ツイッターが2021年7月8日に投稿した、「夫婦喧嘩が収束するまでお店を休ませていただきます」というツイートだ。まさかの理由で休業を伝える投稿には、14日夕現在で3万2000件超の「いいね」が集まるなど大きな話題に。ツイッターでは、「ガチ緊急事態宣言じゃないですか......」「面白過ぎる・・・早く仲直りして下さいね」「みんなが店の再開心待ちにしています」などと反応が寄せられている。はたして、本当に「夫婦喧嘩」が原因で休業したのだろうか。J-CASTニュースは、ラーメン工藤の店主・工藤丈明さん(30)を取材した。「妻と別れたく無い!」13日に取材に応じた店主の工藤さんは、反響の大きさに驚いたとしつつも、「不本意ながら少し有名になれて嬉しかったりもします笑」と話した。パートナーも話題となったことを知っているという。工藤さんによると、休業は本当に夫婦喧嘩の影響によるものだったそうだ。発端となった喧嘩は、休業宣言ツイートの前日にあたる7日夜、帰宅後に起きたという。きっかけは、台所で作業中の妻から呼ばれた際、「ちょっと待って」と受け流してしまったこと。些細ともいえる出来事だったが、これを発端に「お互いに疲れていた事もありヒートアップ。本筋から逸れるような所まで飛び火して行き、別れを切り出されて」と生々しく説明した。休業を決断したときの心境については、「妻と別れたく無い!が一番でした」と明かした。さらに、事情を包み隠さずツイッターで伝えたことを、「嘘をつくのが苦手なのと喧嘩中で余裕がなかった為ありのままをツイートしました」といった。工藤さんは自身の決断を、「平常心を保てない状況だったのですが、冷静になるとお客様、スタッフ達には迷惑をかけ過ぎたなと反省しています」と、振り返った。「再発防止に努めます」実は工藤夫妻は新婚だ。6月10日に結婚を報告するツイートをしており、こちらも5000件以上の「いいね」を集めるなど反響を呼んでいた。結婚報告からわずか1か月で休業宣言に至ったことについて、工藤さんは「結婚報告ツイートに大きい反響があったので応援してくれている方々に対して正直な所恥ずかしかった」と話した。その後、ラーメン工藤は休業宣言の翌日にあたる9日夜にツイッターで、「大変お騒がせしました。明日より営業再開いたします。ご来店を予定されていたお客様にはお詫びを申し上げます。再発防止に努めます」と投稿し、翌10日から営業を再開している。営業再開を伝える投稿には、「取りあえず、一安心ですね」といった声が寄せられている。なお、夫婦喧嘩の結末について、工藤さんは「謝り続け私が持久戦に持ち込むいつものパターン」で解決したと、取材に明かした。
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