2024年 4月 20日 (土)

三菱自動車×満寿屋商店「我慢しないで、楽しまないと!」 異業種対談で見えた「環境にやさしく」を続けるヒケツ

提供:三菱自動車

目指すのは消費者の「笑顔」

   お皿に盛られた「ますやパン」を手に取りながら二人は会話を弾ませる。ここで登場したのが、満寿屋商店で一番人気の「とろ~りチーズパン」だ。5種類の十勝産チーズを使用し、パンの中からとろりとあふれるチーズが食欲をそそる。

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満寿屋商店で一番人気の「とろ~りチーズパン」に舌鼓を打つ百瀬さん

   「いやー、幸せですね」。その味は百瀬さんも思わず唸るほど。ここで二人に、今後の展望を聞いた。

――企業としての、将来の夢を教えてください。

百瀬:環境にやさしく、かつ楽しめる自動車を作りたいです。
当社は2020年11月に、2050年までの大きな環境ビジョンを掲げました。また、この先10年間の具体的な取り組みを明確にした「環境ターゲット2030」も同時に示しています。数値目標では「新車のCO2排出量(※注3)を40%下げる(2010年度比)」、「事業活動のCO2排出量(※注4)を40%下げる(2014年度比)」「電動車(※注5)の比率を50%にする」というものがあります。
ただ、やはりそのために我慢しても仕方がないです。パンを食べてニコニコするのと同じように、ハンドルを握って出かけると楽しくなるような車づくりがしたいですね。

※注3:新車1台あたりの走行時CO2排出量。
※注4:スコープ1(事業者自らによる温室効果ガスの直接排出)およびスコープ2(他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出)
※注5:EV、PHEV、HEV(ハイブリット自動車)

環境ターゲット2030(提供:三菱自動車)
環境ターゲット2030(提供:三菱自動車)
杉山:当社には、地産地消のテーマパークを作ることに加えて、「2030年までに十勝をパン王国にする」というビジョンがあります。十勝にいろいろなパン屋があって、そこを巡ると名物のパンがある...という感じです。さらには、地産地消や食育、そして農業からパン作りまでを学べる学校の設立を考えています。これを実現するために、ベーカリーとしてもっと成長し、十勝産小麦の価値を全国の人に伝えていきたいです。

――どちらのビジョンも実現される日が待ち遠しいですね。これまでと変わらず、未来に受け継ぎたい「企業らしさ」はありますか。

百瀬:三菱の自動車は、スパッと切れるような走りじゃないですが、ラグビーの選手のようにどこまでもタフです。ドロドロになろうが力強く走れる、アスリートのようなイメージは残したいと思います。単なる「生活の道具」にはなりたくないですね。
杉山:三菱自動車のイベントに出店した際、社員の皆さんは自社愛がすごいなと感じました。エクリプス クロスのパンをつくるときも、かなりこだわりの強い、難しい注文がたくさんきたんですよ。
百瀬:そうなんですか(笑)パンは売り切れていて、買えなかったなあ...。当社は自動車会社のなかでは中小企業で、商品が身近にあるから愛着心が湧きやすいのかなと思います。
杉山:私は、親しみやすくて優しいイメージを大切にしたいですね。お客様からお叱りをうけることもありますが、気軽に文句を言ってもらえるような会社であり続けたいです。
あとは、当社の一番大切にしている「十勝への地域愛」を、お客さんと分かち合っていきたいです。それがおいしいパン作りと、お客さんの笑顔につながるのではないでしょうか。

   環境にやさしく、しかも楽しい「自動車」と「パン」――。業界は違えど、二人の目指す先は同じだ。

   なお、三菱自動車は、環境や社会への想いを込めた動画「自然と併走して、未来へ。」を特設サイトで公開している。



百瀬信夫(ももせ・のぶお)
1963年生まれ。愛知県名古屋市出身。幼い頃から自動車に興味を持ち、大学では電子機械工学科に進学。1987年に三菱自動車に入社し、約20年にわたってエンジニアを務める。「アウトランダーPHEV」先行開発責任者、「i-MiEV」プロジェクト責任者のサポーター等を経て、2017年にEV・パワートレイン技術開発本部CTEに就任。2021年4月からシニアスタッフ。

杉山雅則(すぎやま・まさのり)
1976年生まれ。北海道帯広市出身。航空宇宙関連のエンジニアを目指して、大学は工学部航空工学科に進学。在学中に食に関心を持つようになり、卒業後は小麦とパンの勉強をするためアメリカに留学。製粉会社や野菜販売の個人事業での勤務を経て満寿屋商店に戻り、2007年に4代目社長に就任。

<編集:J-CASTコンテンツ企画ビジネス部>

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