東京五輪・カヌースラロームの男子カヤックシングル銅メダリストが、感謝の思いから大会ボランティアにビクトリーブーケを贈ったことが、ネット上で「素敵」だと話題になっている。「感謝の気持ちを伝えたかった」注目を集めたのは、2021年7月30日の決勝に出場したドイツ代表のハネス・アイグナー選手(32)だ。現地紙SüddeutschenZeitung(南ドイツ新聞)のウェブ版記事によると、試合直前には筋肉のけいれんに悩まされ、「ゴールできるかさえ分からなかった」ような状況だったというが、見事3位に入賞。表彰式を終えたアイグナー選手は記念撮影に応じ、その際、メダリストへの副賞として用意された「ビクトリーブーケ」を大会ボランティアの女性にプレゼントした。このシーンは同日、ドイツのカヌースラロームチームもツイッター(@kanuslalom)で写真を公開している。ボランティアとの記念撮影を映した写真の2枚目では、ヒマワリなどの花束を持った女性がアイグナー選手を笑顔で見つめて横に並ぶようすが伺える。投稿文には、「素晴らしいふるまいだ!ボランティアに感謝します!そして、彼のブーケをプレゼント」と書かれている。NHKの報道によれば、花束を贈った理由について、アイグナー選手はドイツの公共放送ZDFのインタビューで、「困難な状況の中でも準備をすべて整えてくれた日本の人たちへの、感謝の印のようなものです」と答えたという。アイグナー選手のふるまいに、ツイッター上では日本のユーザーから、「本当に素敵です ありがとう」「素敵な写真を見て心があったまりました」「めっちゃくちゃ男前だなー」といった声が上がっている。
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