2024年 4月 25日 (木)

拙守直後に交代→そのまま2軍へ強制送還 中日・立浪監督の「非情采配」は選手への親心か

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   中日・立浪和義監督も我慢の限界に達したのだろう。

   連勝が止まった2022年5月4日のDeNA戦(横浜)。試合の流れを手放したのは、遊撃・京田陽太の拙守だった。

  • 立浪監督(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
    立浪監督(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
  • 京田陽太選手(写真:松尾/アフロスポーツ)
    京田陽太選手(写真:松尾/アフロスポーツ)
  • 立浪監督(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
  • 京田陽太選手(写真:松尾/アフロスポーツ)

京田は「もう不動の遊撃手ではない」

   0-0の4回。先頭打者・大和の二遊間に飛んだゴロにバウンドを合わせられず内野安打に。先発の岡田俊哉は続く嶺井博希に左越え2ランを浴びた。直後の5回。京田に打席が回ってくると、立浪監督は代打を送った。ベンチに下げた京田には試合中に2軍降格を命じ、名古屋に強制送還したという。

「立浪監督は京田を我慢強く起用してきたつもりです。打てなくても、遊撃の守備での貢献度を評価してかばってきた。でも最近は守備でも精彩を欠くようになり、覇気がないように映ってしまった。

本人は一生懸命プレーしているつもりだったのかもしれないが、見る側に伝わってこないとチームの士気にも影響する。京田は練習熱心だし、野球に取り組む姿勢は真面目だが、もっとガツガツしていいと思う。

遊撃のレギュラーを脅かす存在がなかったのも問題だったかもしれません。今回の2軍降格をどうとらえるか。もう不動の遊撃手ではない。ファームで自分を見つめ直してハングリー精神を養ってほしいです」(スポーツ紙記者)

キャンプで打撃改造に取り組むも...

   遊撃における守備の比重は重い。京田は俊足を生かした守備範囲で球際にも強く、好守でチームを再三救ってきた。

   一方で課題は打撃だ。身体能力は高いのだが、直球に差し込まれてボール球に手を出す場面が目立ち、打率がなかなか上がらない。昨秋のキャンプでは立浪監督、中村紀洋打撃コーチの指導の下、打撃フォームの大幅な改造を敢行。体の正面にバットをおろす構えから高く上げてそのまま振り下ろす打法で、悪癖として指摘された「二度引き」を解消しようと必死だった。

   だが、シーズンに入ると打撃フォームが定まらなくなった。結果が出ずに試行錯誤している様子が見てとれた。打率は1割台に低迷し、打順は8番が指定席に。開幕から遊撃のレギュラーで試合に出続けていたが、その立場は危うくなった。4月22日の巨人戦(東京ドーム)から2試合連続欠場するなど、首脳陣も危機感をあおったが、京田のプレーは精彩を欠いたまま。このままでは意識が変わらないと感じたのだろう。立浪監督は心を鬼にして、試合中に2軍降格を命じた。

   京田が必要な戦力であることは変わらない。ファームで泥にまみれ、もう一度はい上がってくる姿を期待したい。(中町顕吾)

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