2024年 4月 25日 (木)

投手転向・根尾に何が必要なのか...中日元エースが課題指摘 「先発するなら緩急は絶対必要」

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   プロ野球中日の元エースで野球解説者の吉見一起氏(37)が2022年6月14日にユーチューブを更新し、野手から投手に転向した中日・根尾昂選手(22)に言及した。

   スポーツ紙などの報道によると、中日の立浪和義監督(52)が13日に今後の根尾の起用法について言及。リーグ戦が再開する17日から投手主体で起用していく方針を示唆し、投手登録に変更することを明らかにした。

  • 中日・根尾選手(写真:西村尚己/アフロスポーツ)
    中日・根尾選手(写真:西村尚己/アフロスポーツ)
  • 中日・根尾選手(写真:西村尚己/アフロスポーツ)

根尾は「どちらかというと速い系の変化球が多い」

   根尾は今季26試合に出場し、本塁打なしの打率.211、4打点を記録。投手としては5月21日の広島戦と29日のオリックス戦に救援として登板した。最速150キロをマークするなど、それぞれ1イニングを投げ無失点に抑えた。

   セ・パ交流戦後の突然の投手転向に吉見氏は「まさか今年投手になるとは思いませんでした」と驚きを隠さず、「可能性があるとするならば、監督も言っていましたけれど、来年以降に投手としての根尾昂選手が見られるんじゃないかと思っていたんですけど、まさかこの時期に投手になるとは思っていませんでした」と続けた。

   根尾が投手に専念するにあたり吉見氏は「まだまだやらなくてはいけないことはたくさんある」と、いくつかの課題を指摘した。

   最初に挙げたのは球種だ。1軍で2試合目の登板となったオリックス戦では150キロの速球に加えフォークを初披露し結果を出した。

   吉見氏は「今は真っすぐ、スライダー、フォーク。どちらかというと速い系の変化球が多いですね」と分析し、「先発をするのであれば緩急は絶対必要だと思います。僕は緩急がなかったんですが、相当苦労しました。やはり遅いボールを投げるピッチャーは本当に羨ましいなと思って見てました。緩急は必須だと思います」との見解を示した。

「体脂肪がないとスタミナがないんですね」

   次に課題として挙げたのがトレーニングの方法。これまで野手として行っていたトレーニングから、投手として投げることに特化したトレーニングに変えていく必要性を説き、投手の体格にならなければいけないと指摘した。

「投手の体格とは何なんだと言っても外見だけ見たらあまり分からないが、たぶん根尾選手はすごい筋肉質ではないかと思います。投手が筋肉がないとかではなく、投手をしている人、僕が見てきた活躍した投手は多少ボテッとしています。体脂肪がちょっと多いというか。多いといっても14、15パーセントくらいなんですけど」

   さらに「たぶん今、根尾選手の体脂肪率は10パーセントあるかないかぐらいじゃないかと思います。体脂肪がないとスタミナがないんですね。1年間投げ抜く体力がないんです。多少ピッチャーの体格にしていかなくちゃいけない。もっとお尻周りがガチッとごっつくなるというか分厚くなる体格に変えていかなくてはならないと思う」と言及した。

   メディア報道によると、立浪監督は当面、根尾を中継ぎとして起用していく方針で登板のない試合では代打や代走などの起用も考えているという。

   吉見氏は「あれだけのボールを投げれるピッチャーですから楽しみしかないです」と期待を寄せ、「過去に野手からピッチャーで成功した人もいますから、そういう選手になっていってほしいと思います」と締めくくった。

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