2024年 4月 25日 (木)

大谷翔平への「故意死球」発言騒動 韓国メディア「予想より波紋大きかった」...日本側の反応に指摘

   ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)韓国代表が2023年3月5日、大阪市のバファローズスタジアム舞洲で練習を行った。1次ラウンドで日本と対戦する韓国は地元から多くのメディアが来日し、母国代表の練習内容を報じた。

  • 大谷翔平投手(編集部撮影)
    大谷翔平投手(編集部撮影)
  • 韓国代表・高投手(写真:ロイター/アフロ)
    韓国代表・高投手(写真:ロイター/アフロ)
  • 大谷翔平投手(編集部撮影)
  • 韓国代表・高投手(写真:ロイター/アフロ)

「あまり痛くないお尻に遅いボールを投げる」

   スポーツメディア「スポーツ朝鮮」(WEB版)は、日本メディアが高佑錫(コ・ウソク、24)投手に関心を寄せたことに注目した。「『大谷ビーンボール発言』釈明したが...コ・ウソクを取り囲んだ日本取材陣」とのタイトルで記事を公開した。

   記事は「予想よりも波紋は大きかった」と書き出され、日本取材陣の関心がコ・ウソクに集まったとした。

   同メディアが指摘する「波紋」とは、高が今年1月に地元メディアのインタビューの中で発言した内容に起因する。高はWBCで大谷翔平投手(エンゼルス、28)との対戦することになった場合、「(大谷は)すごい打者で弱点がないので本当に投げるところがなければ、あまり痛くないお尻に遅いボールを投げる」と、「故意死球」とも取れる発言をした。

   高の発言は日本の一部メディアで取り上げられ、インターネットなどで波紋を広げた。同メディアは、高の発言に関して声のトーンや雰囲気など真剣なものではなく、大谷がそれだけすごい選手という意味の話だったが、該当発言が国内より日本で火がついてしまったと解説した。

「わざと当てようと思ったことはない」

   地元メディア「韓国日報」(WEB版)は、高に対する日本のメディアの反応を報じた。大谷への発言に関して高は「本気ではない」と釈明したにもかかわらず、日本メディアは過去の発言をほじくり返していると指摘した。

   高は2月に米アリゾナで行われた強化合宿中に韓国メディア「SPOTVnews」(WEB版)の取材に応じ、大谷への発言について釈明している。高は過去の発言を認めた上で「あれは私の真意ではない」とし、「投げるところがないからといってわざと当てようと思ったことはない」と説明した。

   スポーツ朝鮮によると、3月5日の練習後に韓国取材陣の要請でイ・ガンチョル監督と高のインタビューが設定された。スタンディング形式で行われ、日本語に訳す通訳がいなかったため取材は韓国取材陣が主導した。日本メディアが多数参加したが問題の発言に関する質問は出なかったという。

   高は「現在のコンディションがどんな状態なのか数値で計り知れない」とし、「バランスや感覚的な部分は大丈夫」と語った。韓国代表は本戦に備え、6日にオリックス、7日に阪神と強化試合を行う。9日開幕のWBC初戦でオーストラリアと対戦し、10日に日本戦を控える。

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