韓国のDJでインフルエンサーのDJSODAさん(36)。昨夏、自身がイベントで胸を触られる性被害を受け、それを基にしたアダルトビデオが制作されたうえ、いまだにダウンロードできる現状だと、自身のXで苦しい胸の内を明かした。投稿は2024年8月23日付。日本語で長文のもののほか、ハングルと英語でも類似の内容で訴えかけている。「反日」レッテルに「本当に日本が嫌いなら...」DJSODAさんは2023年8月、大阪で開かれた音楽フェス「MUSICCIRCUS'23」に出演。観客に近づいた際、複数人から胸を触られる被害を受けたと、本人がSNSで告白した。その後、加害者の男女3人が告発され、最終的には当事者間で和解が成立した。この過程で、被害者であるDJSODAさんには心無い誹謗中傷が投げつけられた。真偽不明の過去のSNS投稿を基に、「反日」とレッテルを張る人も現れた。当時DJSODAさんはJ-CASTニュースの取材に、「日本の作家の村上隆さんの作品で家を飾っています。本当に日本が嫌いなら日本の文化を真似することさえ考えないはずです」と、日本への思いを明かしていた(23年8月26日付記事)。事件から1年たった今も、DJSODAさんの傷はいえないどころか、今も苦しんでいるようだ。8月23日のXの投稿では、当時を振り返りながら次のように思いをつづった。「女性として非常に恥ずかしい出来事だと思っていたので、静かに過ぎ去ろうとしました。しかしこの動画が広がりに広がり世界的にニュースも多く出てしまいました。そして今も違法ダウンロードができてしまうという状況で私が出来ることは何なのでしょうか...?」「動画」「違法ダウンロード」が指すものは、この事件をモチーフに制作されたアダルトビデオだ。本人役を演じた女優がSNSで「とっても楽しい撮影だった」と書いたのを目にして、「その文章が頭から離れないほど苦しめられました」。一連の投稿がされる前日は、東京タワーをバックにノリノリで踊る短い動画をXにアップしていた。通常は明るく元気な投稿が多いDJSODAさんだが、つらい気持ちを爆発させずにはいられなかったのだろう。
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