情報サイト「ニフティ温泉」が「お風呂が評価されている温泉、スーパー銭湯ランキング(2024年12月集計)」を発表した。全国1位は山梨県の「竜王ラドン温泉湯~とぴあ」だった。「ニフティ温泉」に掲載されている全国の施設1万8015件について、インターネットユーザー投票の「お風呂が開放的」「お湯がいい」という項目をもとにしたという。ベスト5を見ると、以下のようになる。1位:竜王ラドン温泉湯~とぴあ/山梨県甲斐市2位:横浜みなとみらい万葉倶楽部/神奈川県横浜市3位:湘南RESORTSPA竜泉寺の湯/神奈川県茅ヶ崎市4位:天然温泉満天の湯/神奈川県横浜市5位:有馬街道温泉すずらんの湯/兵庫県神戸市それぞれに特長があるが、たとえばトップの「竜王ラドン温泉湯~とぴあ」は「100%源泉かけ流しの美肌の湯とラドン温泉を堪能」できると評価されている。「体を洗って湯船へ」「毛染め厳禁」大勢が利用する温浴施設で、よく話題になるのは入浴マナーだ。全国公衆浴場業生活衛生同業組合連合会(全浴連)は、こんな「銭湯マナー」を呼びかけている。「・脱衣場・浴室内はスマホ禁止・体を洗って湯船へ・洗い場の場所取り禁止・騒ぐの禁止・毛染めは厳禁・髪やタオルを湯船につけない・体は拭いて脱衣場へ」禁止を呼びかけている迷惑行為が良く見られるということだろう。スマホは盗撮への心配からトラブルのもとになりかねない。大声ではしゃぐグループは、静かにお湯を楽しみたい人にとって迷惑千万だ。お湯にきれいに保つために、髪やタオルをつけてはいけない。脱衣場の床が濡れると転倒のおそれがある。湯船から出たら脱衣場にもどる前によく水分をふきとる。「湯の中で泳ぐべからず」坊っちゃんに張り出された札こうした基本のほかに、愛媛・松山の道後温泉の公式サイトは「みんなが気持ちよく入浴できるよう、マナーを大切にしましょう」と、「・飲酒状態で入浴しない・湯船で潜ったり、泳いだりしない・浴室に飲食物を持ち込まない・入浴後は水分補給を」といった点も呼びかけている。その道後温泉が舞台となった夏目漱石の「坊っちゃん」は湯船で泳いで、「湯の中で泳ぐべからず」と札を貼りだされてしまった。マナーを忘れず、お湯の魅力を満喫したい。(ジャーナリスト 橋本聡)