米国には「AI対策の添削サービス」もあると担当者
採用の現場で働く担当者は、このような状況をどう考えているのだろうか。外資系企業の人事経験のあるAさんは、米国企業では「AIによる書類選考」は一般的であり、日本でも進んでいくのは間違いないと予想する。
「米国の大手企業の採用人事では、ATS(応募者追跡システム)の利用が一般的で、Fortune 500企業の9割超で導入されています。ATSとは、求人情報の公開から候補者の採用に至るプロセスを統合的に管理するシステムで、この中でAIによる応募書類の自動スクリーニングが行われています。
応募者側も、ATSに適した書類作成のテクニックを意識的に取り入れていますし、それを支援するツールやサービスも増えています。作成した書類がATSでどう評価されるかを示すシミュレーターや専門的な添削サービスまで出ていますので、今後日本でも登場するかもしれませんね」