2025年4月6日未明に発生したNEXCO中日本のETCシステム障害は、我々の生活に大きな影を落とした。
中央自動車道、東名高速道路などのETCレーンが麻痺状態に陥り、料金所では混乱が発生。料金の徴収どころではなくなり、NEXCO中日本は「後払い」の一時措置を実施せざるを得なくなった。
システム障害といえば、キャッシュレス決済サービスばかりでなく、ETCシステムにも同様のことが起こり得るのだ。では、もしもまたETCのシステム障害が高速道路を走行中に発生したら、我々はドライバーもしくはライダーとしてどうするべきか?
バックは厳禁!
なにかしらの原因でETCが反応しない――。そのような事態は、たとえETCがシステム障害を起こしていなくとも発生し得ることだ。
もしもETCレーンで1台の車が長時間停止してしまったら、それが原因の渋滞が発生してしまう可能性が高い。
もちろん、当事者は好きで停止しているわけではない。自分のせいで渋滞が発生し、ドライバーは大いに慌てる。それをなんとか自己解決しようと、隙間を見て車をバックさせる......ということは絶対にしてはいけない!
ETCのトラブルを乗り越えるための原則――それは「何があっても後進厳禁」である。これは四輪車も二輪車も同様だ。
NEXCO中日本ドライバーズサイトには、このような説明が記載されている。
出口で開閉バーが開かなかった時は、注意しましょう
四輪車の場合
バックすると後続車両に追突される可能性がありますので、絶対に車をバックさせないでください。開閉バーが開かなかった時は、レーンに設置されているインターフォンで係員に連絡し、係員の指示に従ってください。また、車から降りて高速道路上を歩くことは、大変危険ですので、絶対におやめください。
二輪車の場合
後続車両による追突事故の防止などお客様の安全を確保するため、開閉バー及び後続車両等に十分注意をはらい、安全を確認の上、開閉バーを避けて退出し、駐停車が禁止されていない場所から、安全を確認の上、遅滞なくETCレーンを管理する高速道路会社等に連絡し、指示に従ってください。
(NEXCO中日本ドライバーズサイトより/太字は筆者)