約100億円の損失も...「膨らんだモバイルバッテリー」どこに捨てる? 「ごみ清掃芸人」が問題提起

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「まだまだ周知活動をしなければならないな」

   現状では、ごみとしてリチウムイオン電池を回収すると法律違反になってしまうが、資源として回収するにも莫大な資金が必要になる。火災のリスクもあることから安全性を高める取り組みができないかと考えていたところ、「水を使わない消火剤の発表」を行っていた名古屋大学の石垣先生と出会い、連絡を取り合うように。

   滝沢さんは環境省に赴いて相談をしたり、事業者向けの有識者会議に参加したりと精力的に活動を続け、全国の消防署に回収ボックスを設置するのはどうかと発案。SNS投稿を見た参議院議員の赤松健氏からも「そんないいアイデアはないから実現できるように動いてみる」との声を受けたという。

「膨らんだモバイルバッテリーを回収するだけでも、これだけ色々なところに障害があり、これにかかわる全ての人が力を合わせないと回収できないということがわかる」。

   さらに、30代の一般人から「リチウムイオン電池って燃えるんですか? そもそもリチウムイオン電池ってなんですか?」との反応を受け、「まだまだ周知活動をしなければならないな」と痛感したという。

   滝沢さんの取り組みには、「役所の指示通りメーカーに問い合わせして処分しようにも、頑張ってもメーカーの問い合わせ口にそもそも辿り着けなかった 」「燃えるリスクのあるもの家にも置いとくの怖いです。また膨らんだら捨てられないとして、どの段階まで使ってていいのかも分からずなのも困ってます 」など、応援の声やリチウムイオン電池をめぐる困りごとが多く寄せられている。

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